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みんなみんなヌナとの付き合いは長いから本当に懐いてるし、俺だってヌナのことは大好きだ。
スタイリストだけどユンギヒョンの影響で音楽知識も明るいから、そういう話もできるし。
マンネラインはヌナにはひたすら甘えるだけだけど、俺やナムジュンはそういう面では違う。何だろう、同士って感じかな。
「よし、できた！今日も格好いいダンス見せてね」
「もっちろん」
ヌナの可愛い笑顔に俺も格好つけて答える。そうれば更に笑ってくれた。そしてヌナはそのまま今度はナムジュンのところへ行く。
「あ、そのシャツ裏地可愛いね」
「でしょう？あまり見えないところなんだけど、気に入ってるんだ」
「いいね！でももっと素敵な衣装に着替えてもらいましょうかね」
「はいはい」
ナムジュンと服のことで盛り上がってるヌナを見て、あれって思う。そういえば、今日は静かだ。
そして気付く。テヒョンが居ないんだ。そうだった、テヒョンは他にも仕事があってスタジオ入りはギリギリだった。
テヒョンがいないからヌナに過剰に絡まなくて静かなんだ。だからヌナはゆっくり1人1人と話しながら衣装の用意をしている。
ジミンとジョングクはゲームに夢中だし、同じくヌナ大好きジニヒョンはメイク中だし。
こうやってみるとテヒョンが居ないだけで、こんなにもヌナの取り巻く環境が変わるんだなあって驚く。でも、だからこそユンギヒョンとAヌナの異常な距離の近さが目立つんだけど。
再びユンギヒョンはAヌナの傍に行って何やら話している。ナムジュンも交じってるし、また曲のことを話してるんだろう。
そしてさっきはヌナも断ったくせに、ナムジュンの衣装も終えてあとはユンギヒョンとまだ居ないテヒョンだけだからか。そのままユンギヒョンと楽屋を出て行ってしまった。
Aヌナもユンギヒョンもお互いが世界の中心だ。すごく依存し合って生活していると思う。
俺はあんまり知らないけど、ジニヒョンやナムジュンの話によると、よく宿舎にヌナを連れ込んでるみたいだし。連れ込むって彼女じゃないんだからって思うけど。
俺には姉が居るけど…もし姉が自分に関わる仕事をしていて、近くに居たら帰るのが遅いからって宿舎に泊まらせるだろうか。姉のことだって大好きだけど、そこまでするとは思えない。
これが双子とただの姉弟の差だというのなら、俺は双子じゃないから分からない。でもやっぱり2人の距離感って俺は異常だと思う。
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
