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黙って見ていたと思ったら、ぽつりと彼がそんなお願いをしてきて、咄嗟に返事をしてしまう。それにテヒョンさんがしみじみと頷きながらわたしたち2人を見るから、また緊張してしまう。
なんで。どうしてそんなわたしに拘るの。オンニのところに行けばいいのに。なんて卑屈な考えが浮かんできて、自分が嫌になった。
「なになに、何の話？」
そんなわたしのぐちゃぐちゃな感情なんて気付かずに、ジンさんがわたしたちの方をそれぞれ見ながら興味深そうに聞いてきた。
「ジョングギとAヌナの仲が良い話。この前、ソニヌナも嬉しそうに話してたんだ〜」
「えーそうなんだ。そういえば、最近よく2人でいるもんね」
「そう、ですか……？」
「なんか2人セットなイメージがある」
ジンさんの言葉に不安になってきた。それは仕事場での話よね。彼がわたしの家に来たり、ツアー中のホテルの部屋を行き来しているのを見られているわけではないよね。
怖くなってきて彼の顔が見れなかった。
どうしよう、どうしようという思いがずっと頭を巡る。
「ジニヒョン終わりました？」
「それは僕じゃなくてAちゃんに聞きなよ」
「Aヌナ」
この短時間でどれだけ悩んで考えを巡らせばいいんだろうってくらい脳がフル回転している。その所為でメイク直しの手がおろそかになっていた。そんな考えを断ち切るように彼がわたしの顔を覗き込んで声をかけてくるから、仕事だと何度も心の中で繰り返す。
「ごめんなさい、終わりました」
「あ、もうスタンバイしなきゃ」
「Aヌナぎりぎりまで傍でやって」
「は、はい……」
今はあんまり彼の傍に2人だけで居たくない。そう思うけれど、仕事中だからしょうがない。ほかのスタッフの目もあるし、と思って彼に付いていきながら汗を拭きとって、再びパフを肌に滑らす。
もう間もなくステージ上に上がる。その一瞬で彼の顔つきが変わる。ここにいると、さっきのところより歓声がよく聞こえた。それに彼は嬉しそうな顔をするから。ああ彼はいつもこうやってステージに上がるんだな。蕩けそうな笑みをみんなに見せているのね。今彼を占めているは、彼らを愛してくれるファンのみんなのこと。それにどきり、とまた心臓が高鳴った。
「ありがとう」
「……いってらっしゃい」
ファンに向ける蕩けそうな笑みのままわたしにお礼なんて言うから、どうにかなりそうだった。
勘違いなんてしちゃだめなのに。
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藍(プロフ) - Agust dさん» あわわ！むしろお勉強のお邪魔をしていませんか？気分転換になったのならいいのですが。わたしはいつも素敵なお言葉に励まされております。本当にありがとうございます！ (2019年12月3日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 私現在、試験期間中なのですが疲れたときにちょうど更新通知が来ていて「藍さんｯｯ!!!!」ってなりました (2019年12月1日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - exol0725puさん» ゆんぎさんはいつもさらっと核心ついたり、周りを冷静に見ているイメージなので…格好良くしてしまいがちです笑 コメントありがとうございました！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - babe305901さん» わーありがとうございます！嬉しいです。これからも素敵なジョングクをお届け出来るように頑張りますね。 (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
exol0725pu(プロフ) - ユンギさんめっちゃかっこいい( (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e1f656f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年11月10日 9時
