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「え、予約してたの？」
「や、スタッフが店に伝えておくから名前言えばいいって言われてたんだけど、気を利かせてくれたのかもね」
連れてこられたカフェレストランはお洒落なところで、でも自分では行かなそうな高級感溢れるところだった。お店に入ってスタッフらしき人の名前を伝えた彼に、店員はすぐに奥の個室を案内した。
少し高台にあるお店の窓側の個室は、景色が一望できて素敵だった。こんなところで、彼と食事なんてしていいのだろうか。戸惑いながらも、促されるままに席について、お勧めと言われたメニューを注文されていた。
「あ、の……けっこういい値段するんじゃ……」
「いいよ、気にしなくても。なんかさっきサービスって言われたし」
「でも、」
「いいから食べなよ」
そう言ってフォークに刺さっていたものをわたしの方に近付けるから黙ることしかできなかった。
こんな見晴らしのいい個室で、優雅にブランチなんて。こんな贅沢、普段ならできない。それを経験させてもらえて感謝すべきなんだと思う。素直に楽しめばいいはずなのに、なんだかできなかった。
そわそわと落ち着かないまま、気付いたら料理はなくなっていて。食後のコーヒーが運ばれてきた。
「もともとどこ行く予定だったわけ？」
「えっと……定番のところは行ったことあるからそれ以外でって思ってて……」
ホテルでもらった地図を広げて説明すれば、微妙は返事をしてコーヒーを飲んでいた。
そんな何気ない一瞬ですら、こんな雰囲気のいいところだとより素敵で、似合ってるなあなんて惚けてしまう。彼と目が合わなければ彼を見ることができるのに。顔を上げる様子が分かり、慌てて視線を逸らした。
「じゃあ行く？」
「え？あの、お会計は……」
立ち上がって上着を着て、マスクを付け直す彼にならってわたしもお店を出る用意をする。あたふたと彼に追いつきながら問えば、もう払ったと言うから驚く。いつの間に……
「ほら、案内してよ」
「一緒に行くの？」
「ここまで来て、俺に帰れって？」
「いや、あの、行きたいところとか……」
「何も考えてないって言ったでしょ」
わたしの横に立って動かない彼に、もう一緒に行動するしかないのかと覚悟を決めた。彼と観光なんて怖すぎるけど。
「あの、バスとか乗っても大丈夫なの……？」
「バスくらい乗れるけど」
「そうじゃなくて、ファンとか……」
「そんな事気にしなくていいから」
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藍(プロフ) - Agust dさん» あわわ！むしろお勉強のお邪魔をしていませんか？気分転換になったのならいいのですが。わたしはいつも素敵なお言葉に励まされております。本当にありがとうございます！ (2019年12月3日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 私現在、試験期間中なのですが疲れたときにちょうど更新通知が来ていて「藍さんｯｯ!!!!」ってなりました (2019年12月1日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - exol0725puさん» ゆんぎさんはいつもさらっと核心ついたり、周りを冷静に見ているイメージなので…格好良くしてしまいがちです笑 コメントありがとうございました！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - babe305901さん» わーありがとうございます！嬉しいです。これからも素敵なジョングクをお届け出来るように頑張りますね。 (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
exol0725pu(プロフ) - ユンギさんめっちゃかっこいい( (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e1f656f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年11月10日 9時
