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「あ、来たかな」
インターホンが鳴り、携帯をいじっていた彼が顔を上げる。待っている間の30分間、ずっとそわそわしていた。何もせずお互いが同じ部屋にいるなんて不思議だった。
「あ、の……2人で一緒にいるところ、見られない方がいいんじゃ……」
「……じゃあバスルームにでも居て。俺が対応するから」
立ち上がったわたしの背を押して、彼は入口へと向かってしまうから慌てて中に入って、息を潜めた。部屋からは彼が一言二言ボーイに何か言っているのが聞こえてくる。
暫く身動き1つ取らず静かにしていたら、扉が開いて閉まる音がしたのでボーイが帰っていったことが分かった。でも彼の声がかからないから、まだ出ない方がいいのかと、そのままじっとしている。
「頼みすぎたかー？置けねぇ〜」
ぶつぶつ言っているのが分かり、そっと扉を開け、恐る恐る部屋の中を見る。やはりもうボーイは居なくて、彼は料理を両手に持って困った顔をしていた。
「ああそっか。俺たちの部屋より狭いんだ」
なおもぶつぶつ言う彼を窺いながらバスルームを出て彼に近付く。
「料理、置けないの……？」
「あー？うん、どうしようかと思って」
「カートに置きっぱなしにする？」
「そもそも、椅子も1つしかないんだな」
「1人、部屋だから……ベッド座って」
机をベッドに引き寄せて、運んできたカートも近付けて食べる準備を整える。なんかこんな普通のことをして、普通の会話をしているのが不思議でしょうがなかった。
その後もこの部屋には不釣り合いな豪勢な料理を2人で囲って食べるという、いつもと違う光景に戸惑う。でも一般的なことを彼としている、その事実が嬉しかった。
「ねぇそれ美味い？」
「え？あ、これ？」
今まさにフォークで取り寄せたものを少し上に上げて聞けば、頷かれた。
「美味しいよ。あんまり脂っぽくなくて」
「なんか、思ったのと違うものがきたから気になってたんだよね。俺も食う」
彼が取りやすいようにお皿を移動させようとしたら「大丈夫」と言って身を乗り出す。近付いた顔に慌てて身体を後ろに引こうとしたら、腕を掴まれて引き止められた。
「じっとしてろって」
彼と目が合って固まってしまったわたしに少し笑いながら、そのまま掴んだわたしの腕を自分の方に引き寄せた。何をするのかとじっと見ていたら、そのまま口を大きく開けてわたしのフォークに乗ってる料理を食べた。
「なっ……？！」
「ん、うまい」
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藍(プロフ) - Agust dさん» あわわ！むしろお勉強のお邪魔をしていませんか？気分転換になったのならいいのですが。わたしはいつも素敵なお言葉に励まされております。本当にありがとうございます！ (2019年12月3日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 私現在、試験期間中なのですが疲れたときにちょうど更新通知が来ていて「藍さんｯｯ!!!!」ってなりました (2019年12月1日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - exol0725puさん» ゆんぎさんはいつもさらっと核心ついたり、周りを冷静に見ているイメージなので…格好良くしてしまいがちです笑 コメントありがとうございました！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - babe305901さん» わーありがとうございます！嬉しいです。これからも素敵なジョングクをお届け出来るように頑張りますね。 (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
exol0725pu(プロフ) - ユンギさんめっちゃかっこいい( (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e1f656f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年11月10日 9時
