【BTS】カタストロフィー【JK】 (ページ36)

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YG「宿舎にいた頃はギリギリに起きてバタバタ準備してゆっくりご飯食べる暇もなく出発してたろ？」
JK「うん…そうですね」
YG「ナマエちゃん、いつもマネヒョンにスケジュール聞いてんだと」
JK「………？それが何か関係あるんですか？」

ここまで言ってもまだ分からないらしいジョングクはまた頭をかしげた。ユンギはそれをみて、贅沢な男だなと呆れたように言う。

YG「ナマエちゃんはマネヒョンが迎えに来る時間から逆算してお前を起こしてるってことだよ」
JK「…え、」

言われてみればいつもちがう時間に起こしてくれているし、それでいて朝の過ごし方は毎日かわらずゆっくりできる時間が必ずあった。

結婚してから数ヶ月。今まで知らなかった事実にジョングクは胸がぽかぽかと暖かくなって、それと同時にナマエへの愛がさらに大きくなった。

JK「ヒョン、僕、ちょっとナマエのとこ行ってきますね」
YG「おー、俺そろそろ宿舎戻るわ」
JK「ぜひそうしてください」

その一言に悪態をつきながらすぐ目の前の宿舎へと帰っていったユンギを見送ったジョングクは、朝食の用意をおえたらしいナマエを後ろからそっと抱きしめた。

「グク？どうしたの？」
JK「なんか急にナマエが愛しくなっちゃって」
「ふふ、なにそれ」

擦り寄ってくるジョングクの髪の毛をくすぐったそうにしながらも嬉しそうに笑うナマエ。ふわふわした髪を撫でながら少し思案して、ゆっくりと口を開いた。

「グク、…今日病院行ってくるね」
JK「病院？なんで？定期検診？」
「…ううん、産婦人科に」

ジョングクは数秒固まってからナマエの前に回り込み、彼女の両手をぎゅっと握りしめる。

JK「もしかして、」
「うん、検査薬してみたら陽性だったんだ」
JK「～～～っ！」
「あ～ジョングク泣かないで？」
JK「だって…！嬉しいんだもん…わぁ…ここに僕とナマエの赤ちゃんがいるの…？アンニョン、パパだよ！」
「もう、まだ気が早いよ」

そうは言いながら、ナマエもうっすらと目に涙を浮かべる。

ジョングクとナマエは、幸せだねって涙ながらに笑いあった。