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JK「ナマエ…大丈夫なの?ちゃんとご飯食べてる?」
ジョングクの言葉にナマエは弱々しい笑顔を浮かべ、大丈夫だよとうなずいた。
だけど、どう見ても大丈夫じゃないのは明らかで。
JK「…ナマエ」
たまらず、ジョングクはナマエを抱きしめる。日に日に弱っていく彼女をぎゅっと胸に抱き、ジョングクは言う。
JK「僕が、絶対守るから…」
きっと警察はなにか事件が起こらない限り動いてはくれない。だけど、それじゃ遅いんだ。
JK「……ナマエ、」
腕の中のナマエは、確実に追いつめられている。返事も出来ずにただ抱きしめられているナマエは少し痩せたみたいで、ジョングクは耐えられずそっと腕の力を緩めた。
JK「…ごめんね、僕のせいで…そうだ、今日は僕が夜ご飯作るから!ナマエはゆっくりしてて?」
ジョングクにとっては久しぶりの丸一日オフ。彼の言葉に、ナマエはうなずきながら精一杯の笑顔を浮かべた。
「でも、グク料理なんて出来るの?」
JK「あ、バカにしたでしょ?僕実は料理うまいんだぞ。まぁ、ナマエほどじゃないけど」
「…わかった。期待してるね」
ジョングクは優しく微笑み、ナマエの頭を撫でる。
外出を怖がるようになった事を知ったジョングクは、どんなに忙しくても毎日のようにナマエの元を訪れていた。
今日みたいな一日オフの日は、朝から晩まで付きっきり。申し訳ないとは思っていても、今のナマエにはジョングクだけが壊れそうな精神をつなぐ拠り所だった。
「…ごめんね、グク」
呟くナマエにジョングクは笑った。
JK「何でナマエが謝るの?…ナマエは、全然悪くないんだから」
ジョングクは謝罪の本当の意味を知らない。ナマエは自分のことを落ち着かせようと優しい笑みを見せるジョングクに罪悪感を覚えた。
JK「じゃあ、夜ご飯の買い物行ってくるから。…絶対、どこにも行っちゃだめだよ?」
「うん、わかった」
何も知らないジョングクはナマエの頭を優しく撫でて部屋をあとにした。
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noborders(プロフ) - 一気読みしちゃいましたー!更新待ってますので頑張ってくださいね! (2017年12月16日 7時) (レス) id: 9aa6e889b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン | 作成日時:2017年11月24日 2時