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* *
辺りは暗くなり、公園に付けられた時計の針は七時を少し過ぎたところを指していた。
「Aそろそろ帰る?」
『……そうしようかな(笑)』
「じゃ、俺もかえろーっと」
『テテくん、付き合ってくれてありがとね』
「ううん、おれはただ自分がしたいことをしただけだよ」
暗くてあまり見えないけれど、きっとテテくんは笑っているんだろう。
どこまでもやさしいひとだと思った。
テテくんとすべり台の下から出る。
「送ってくよ」
『ええ、すぐ近くなのに』
「いーの。」
私の手を取って、歩き出すテテくん。
ぶらぶら揺らしながら、夜道をゆっくりと歩き出す。
『テテくん、手』
「小さいころはこうしてたんだからいーの」
『私たち、もう大人だよ』
「こどもだよ」
『え?』
「……みんなみんな、きっと大人になったつもりのこども。おれも、Aもミンジも、グクも」
『テテくん』
「ネバーランドだね」
そう言って、ピーターパンの歌を歌い始めるテテくん。
大人になったつもりの、こども。
なんだかその表現が妙にしっくりきてしまった。
手はまだ、揺らされて、
ただ、されるがままに歩いていた。
なにも考えずに、
ぼーっと歩いていたら、向かいから歩いてきたひとにぶつかってしまう。
『っ、すみま、』
謝りながら、顔を上げると、ぶつかった人と目が合った。
心臓がどく、と拍動する。
『…………グク』
私がぶつかった男の人はグクだった。
偶然が重なりすぎて、嫌になる。
グクもまさかこんなところで私と会うなんて思っていなかったみたいで、戸惑っている様子。
TH「え、グクって」
テテくんがそう言うと、グクは、繋がれている私たちの手に視線を向けた。
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月野(プロフ) - ふゆさん» ありがとうございます。ドキドキハラハラ四角関係?みたいなのとはすこし違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^) (2018年11月17日 12時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - テテくんの登場にドキドキです。続き楽しみにしています! (2018年11月10日 14時) (レス) id: 8d7e35afef (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 里珠さん» 読んでくださりありがとうございます!続き書くの遅くて申し訳ないです…できるだけ頑張ります〜! (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - もぐらさん» 読んでくださりありがとうございます!映画やドラマだなんて恐れ多いですがとても嬉しいです。また更新頑張ります! (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - (名前)レンさん» いつもコメントありがとうございます!また更新頑張りたいとおもいます(^_^) (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月野 | 作成日時:2018年3月23日 20時