あなたは誰と幸せになる？

ep14 ページ29

YG side


Aが中々帰って来ないからみんなで探しに出ている。


TH「ヒョン！いた！？」


YG「いや、いねえ」



いつも遅くなるときは連絡が来るのに今日は何も連絡がない。


何回電話しても出ない。



YG「まじでどこ行った…」



プルルルッ


宿舎で待機してたジニヒョンから電話が来た。


YG「はい」


JN「ユンギ！A帰ってきたんだけど様子がおかしいんだ！早く帰ってきて！」


YG「わかりました。すぐ帰ります」


TH「Aいたの！？」


YG「宿舎に帰ってきたって。テヒョナ悪いけどみんなに連絡しといてくれねえか」


TH「わかった！」



様子がおかしいってなにがあったんだ


ただ買い物に行っただけのはずだろ？









・








YG「ヒョン！」


JN「おかえり」


YG「様子がおかしいってどういうことですか？」


JN「帰ってきてから何話しても返事しないし、一点を見つめたまま動かないんだ。」


YG「ちょっと見てきます」


YG「A？」


「…」


俺が呼んでも何も反応しない。


YG「おい、A？どうしたんだよ」


一旦Aの部屋を出た。


JN「ユンギ…Aどう？」


首を横に振った。


JN「そっか…マンネライン以外には話したよ。マンネラインには疲れて寝てるって言っといた。」


YG「ありがとうございます」




夜中になってもAは寝なかった。


だから俺も起きてAのそばに居た。


Aが動かないまま何時間経っただろう


そう考えたときAが口を開いた。


「私いらない子だって」


Aは笑いながらそう言った


YG「どういうことだ？」


「オンマに産まなきゃよかったって言われたよ。会いに来たのもお金が欲しかったからなんだって。私じゃなくて欲しいのはお金だって。アッパにも会ったんだよ。でもね？病気なんて嘘だった。全部、全部嘘だってさ。」


そういって笑ったAの顔は、全ての希望を失ったような顔だった。


YG「これからどうしたい？金を返してほしいか？一発でも殴ってやりたいか？」


「お金はいらない。殴ろうとも思わない…ただ…もう二度と…会いたくない…」


YG「分かった」

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