水曜定休【BTSビルディング】４

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ﾃﾋｮﾝくんは
・・そこから、黙りこくって

私も、何も言えずに
ただ前だけを向いて
ひたすら、歩いて

目的地の海に着いても
・・ただ、黙って

二人で、波の音を聞いた


なんだか、ﾃﾋｮﾝくんが
こんなに静かだと、調子が狂うな

彼の横顔に、視線を向けてから
繋がれた手に、視線を落とした


『指を絡める事のない関係』って
絡める繋ぎ方は、恋人繋ぎっていうし

つまりは・・恋人じゃ
ないってことが、言いたかったんだよね？

ぎこちなく笑った彼の顔を思い出し
・・彼の私に向ける気持ちを
疑ってかかっていた自分が

恥ずかしくもなった






もし・・私がここで
指を絡めたら



彼は・・ﾃﾋｮﾝくんは
・・どう思うだろうか






え・・・？


ハッ？





いや・・私
何考えてんの？！

ちょっとイケメンに
チヤホヤされて、ビ ッチ化しちゃった？！

それか、勘違い女？！

おいおい、しっかりしろよ〜私(涙)


本日2回目の
脳内会議を行ってると・・突如



TH「・・Aさん」

「は、はい？」


海を眺めたまま・・
ﾃﾋｮﾝくんが、喋り出す


TH「何回・・？」

「うん・・？」

TH「何回したの・・」


えっと、それは・・つまり(汗)
さっきまでの話の流れが続いてるなら


「・・キス？」

TH「うん・・で、何回？」

「・・・１回」

TH「ホント・・？」


ブンブン、と海に視線を向けたまま
縦に頭を振ると


TH「・・軽く？
・・それとも、こう・・」


って、空いてる手を
グニャグニャ動かして、表現してるから(汗)


「軽く！1回！」

TH「うん、分かった(笑)」


そう言って・・



「・・っ、ちょ！」


視界に入ってきた、ﾃﾋｮﾝくんは
・・軽く、口端に唇を押し付けてきた


TH「俺とは、2回・・うん
・・俺の勝ち・・(笑)」


なんて、ヘラっとして言ってくるから
・・開いた口が塞がらない・・(汗)

そして・・


TH「・・怒った？」


そう言いながら
繋がった手を、ぶらぶら揺らし出す



「・・驚いてるだけ」

TH「そう？
・・そっか・・・ねぇ、Aさん」

「・・なに？」

TH「絡めて、いい？」


ぶらぶら、揺らしていた手をとめ
・・指先で、私の手の甲を撫で始める


「えっと・・」


それは、絡める関係にって
恋人になろうっていう意味？

・・それとも、単に・・指を絡めて
繋いでみたい・・だけ？


TH「あ、深く考えないで？
ちょっと・・絡めてみたいだけだから」


・・と、言うことは
後者、か・・・・・なら・・少しくらい

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