いってきます、さようなら［BTS］

story34 ページ37

みんなの言葉が心にくざぐさ突き刺さった。



最初は混乱した。



みんなは私を嫌いだから無視してるんだと思い込んでたから､､､




違うって知って､､､嬉しかった。




もし、みんながもっと､､､もっと早くそう言ってくれたら私達は元に戻れてたかもしれない。




でもね､､､もう、無理なの



どんなにみんなが私のことを大切だって言ってくれても､､､



そして私が戻っても､､､



その先に明るい未来なんて存在しないから。



本心はって？？



そんなの決まってる。



今すぐみんなの目を見て、ありがとうって言って抱きつきたい。






でもできない理由がある。








私には今、ありがとうが言えない。





みんなの顔を見たら、大好きって気持ちと離れなきゃって気持ち、色んな気持ちが混ざりあって苦しくなるの。




そして､､､声が出なくなる。




あぁ、なんでこんな大事な時に出ないの､､､




涙はこんなに出てるのに､､､





離れなきゃ。




あぁ、こんなに苦しい思いをするならみんなの中途半端な優しさなんていらなかった……




どうあがいても、これが最後なのには変わりないのに､､､




『っっっ』





もし、私が事情を話せば、みんなは受け入れてくれる。




でも言ったらダメなんだ、私が我慢すれば、きっと防弾少年団はさらに成長する。



みんなは幸せになれる。




だから、最後の覚悟を決めて、








私はみんなに感謝を込めて深い礼をした。









そして、社長に手紙を渡して部屋を出た。









目からとめどなく溢れそうになる涙をぐっと堪えて。

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