別れてください。

糖度100ぱーせんと。 ページ10

.


「やばい、かわいい……！」


小声でそう呟くジョングク。


席に着いてからずっとこの調子で、彼女の私を差し置いてかわいいかわいいと言ってやがる。



嫉妬とかじゃないし別に？





……いかん、これじゃ私ばっかりグクのことが好きみたいじゃん！



「どうしたのヌナ？」

『ひえっ、や、別に。』


危なかった、バレる所だっ「もしかして嫉妬？？」




テレパシーってこのことなのか。


嬉しそうに笑うジョングクはいたずら小僧のよう。



小学校にこういう子絶対いるよね。



「あー！今他の男のこと考えてたでしょっ」





え？なんで分かるの？


心理学者なの？違うなら目指した方がいいよ？




「えっ、適当に言ったのに…」




勘かよ。




「大丈夫、ヌナの方がうさぴょんより好きだよ」

『…、』



これ人前でやるのすごく恥ずかしい。


周りの女の子達がちらちら見てくるし、こんなこと言わせた自分も恥ずかしい。



「ふふっ、可愛い。笑」

『…ぁぁぁぁ』



なんか、甘すぎやしないか。


うさぴょんかふぇの雰囲気に合わせられたように二人の周りはピンクになりつつある。




.

体温上昇中→←初のデート回

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す