別れてください。

まさかのオチ ページ29

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『ごめん、もう一回言って？、』

「それ僕の妹。」



聞き間違いではなかった。"妹"確かにジョングクはそう言った。



え、でもあんなにイチャイチャする？兄妹なのに？

どう考えても嘘で、頭を抱える。



『でもさ、めっちゃベタベタしてたじゃん。』

「ちょっと前までアメリカに留学しててスキンシップ激しいんだよね妹。」

「しかもブラコンなんだ。」


え〜そういうオチ？


でも、いきなりそんな事言われても信じられない。



「…信じられないよね、」

「うーん…これ見て？」


差し出されたのはジョングクの携帯。


ディスプレイにはなにやら写真が写っている。



「これ僕の家族の写真。でこれが妹」



ジョングクの左にいる女の子はさっき見た女の子でしかない。


しかも、顔がジョングクみたいにうさぎさんみたいだ。あれなんかきゅんってした。


後ろにいるのは恐らくご両親でこちらも激似。



『勘違いでしたごめんなさい。』

「いいよ、僕が何も言わずに会ってたのも悪いし。」


そう言って抱きしめてくれるジョングクは本当に優しい。


ジョングクの温もりに包まれて目を閉じればだんだん意識が遠のいていく。





そのまま眠りについた私だけど、まだ彼のことを何も知らなかった。





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