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別れ道に到着し、予定通り右に曲がる。
『……』
反対にあった左の細道。
ずっとずっと真っ直ぐと進んだその先に、小さな小屋があったことも覚えてる。
その小屋は誰の所有しているものなのか分からない。
中には何も無くて、ボロボロで。
だけど大きな木に囲まれた場所だったから、日陰になっていてとても涼しかった。
『＿＿＿＿』
「＿＿＿＿」
『……』
ただの、興味本位だった。
今覚えばやっぱりこの町はとても素敵だけど。
子供は都会に憧れてしまうもの。
だからこそ、真新しいものがあった時、刺激的なものを知れた時、
…躊躇いなくその罪を犯した。
私もその刺激が欲しかった子供の中の1人だったから、その小さな罪を受け入れた。
子供の小さな戯れ。
大人に憧れ、ちょっぴり背伸びした行為。
どっちから垂れた汗なのか、どっちが交わす息遣いなのか。
幼い頃の興味というのは時として怖いものだと思った。
あの人は今、どこで何をしてる？
私が7年もの間、会ってもない貴方へ救いようのない想いを抱いている私を見たら、貴方は笑う？
ただの興味から始まり、探り探りだったあの行為が忘れられなくて、人より恋愛をしてこなかった、わたしを。
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鼻が擦れそうなほどの斜面を上り切ると、おばさんの家がようやく見えた。
また坂を下り、ほんの少しだけ軽くなった足を動かし向かう。
「あ、Aちゃん！」
『おばさんっ』
久々に見たおばさんは、記憶にあるおばさんよりもほんの少し老けていた。
だけど釣られてしまいそうなほどの優しい笑顔は昔と全く変わらない。
「遠いところなのに来てくれてありがとうね」
『こちらこそ、急に来たいって言ったのに迎えてくれてありがとう』
「何言ってんの、そんなの当たり前じゃない」
目尻に皺を作って歯を出して見せる。
「暑かったでしょう。アイス買って来てるから食べなさい」
『うん、ありがとう』
「それにしても美人になったわねえ。昔の私にそっくりよ」
おばさんの言葉にクスクスと笑うと、何で笑うのさっておばさんも笑った。
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リンゴ酢(プロフ) - ほんっっとにこの作品大好きです😭🫶🏻💕ずっと読んでいたいぐらい文章が素敵で感動でしかないです....💞130号室さんの作品大好きです！これからも楽しみにしています🙇🏻♀️💕 (11月9日 0時) (
レス) @page46 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - mmne08171さん» mmne様読んでいただきありがとうございます😢✨ジミン帰ってきてくれーー😭あと数話ですが最後までお付き合いどうかよろしくお願いします💖 (2022年10月22日 21時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - ジミン…どこ行っちゃったのー泣 すごく引き込まれました✨何とも言えない感情です🥲 (2022年10月22日 11時) (レス) @page40 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzy様読んでくださりありがとうございます✨大事に大事にと作ってるお話なのでそう言っていただけて嬉しいです😢💖最後までどうかお付き合いよろしくお願いします💐 (2022年10月15日 23時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 切ない···涙出ました。情景が···すごく好きです🌿🥲めちゃくちゃ楽しみです✨🥲🍀 (2022年10月15日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2022年10月1日 0時
