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TH『学食って安いのにちゃんとうまいよな』
「………」
TH『Aは？何も食べないの？あ、俺のラーメン食べる？もうほぼないけど、』
「…お弁当、あるから」
TH『そう、ていうかAって大学だとぼっちなの？？』
「今日は一番仲良しのジミンちゃんが自主休講してるから1人なだけ」
TH『ジミンちゃん、今度俺にも紹介して』
大学の学食にテヒョンがいる。
ここの学生です、みたいな顔してラーメン食べてる。
授業がある数分前、テヒョンから“学食にいまーす”ってメールが送られてきて、半信半疑でやって来たら本当にいた。
「…私、テヒョンにここの大学通ってるって言ったっけ？」
TH『ん？いや、店長が教えてくれた』
「………個人情報保護法、とは」
TH『いいじゃん、別に。
俺ら付き合ってるんだから』
「……だから、私はやっぱりやめようって」
TH『承諾してません』
「承諾してください」
TH『無理です』
「……私、グクが好き。
やっぱり好きだから、」
TH『A、俺とデートしてよ』
「……あのさぁ、人の話聞いてる？」
さっきから顔色ひとつ変えないこの人は、何を考えているのだろうか。出会ってからそんなに経たない相手に、ここまでこだわる意味ってなに。
TH『聞いてる。だからデートしようよ』
「…テヒョンは私のこと好きなの？」
TH『さっきAが言ったこと、そのまま返すけど、人の話聞いてる？』
「聞いてる」
TH『…好き、だと思うよ、よくわからないけど』
「曖昧だね」
TH『曖昧がちょうどいいよ。
俺は今Aとの関係が心地いい』
「…私は、」
TH『その答えは今日のデート終わりに聞かせて、はい、行くよ』
「え、いや、ちょっと…！私今日はサークルに…」
私のこの言葉はテヒョンに届かなかったらしい。手を引かれて食堂を出る。もうこうなったら従うしかないだろうなと、テヒョンのこの行動を受け入れて、後ろを歩く。
TH『勢いよく出てきたのはいいんだけど、ノープランなんですよねー』
「ノープランって」
TH『ベタなデートする？映画？遊園地？』
「興味ないや」
TH『じゃあ適当に』
「うん」
さっきテヒョンは私との関係が心地いいと言った。こうして気を使わなくていいところは私も心地いいかもしれない。この手を繋ぐ相手がグクだったら、もし、グクだったら、
TH『あ、一個言い忘れた』
「…なに？」
TH『今日はグクのこと考えないでね』
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
