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TH『…え？』
スタッフルームに響いたテヒョンの声。
「…だから、その…やっぱり、やめよ」
TH『やめるって、』
「付き合う、の」
TH『どうして』
「…人の気持ちって、そう簡単に変わらない」
TH『知ってる』
「……だから、」
TH『変わらないってわかってるから、変えようとしてたんじゃん』
「…そうなんだけど、」
TH『なに、グクと何があったの』
「…前に言ったよね、クズのこと好きな私はもっとクズだって。やっぱりその通りでさ、私、最低のクズだから。テヒョンに申し訳なくって」
TH『質問の答えになってないよ』
「…答えとして受け止めてよ、」
TH『………やめてやんない』
「……え、」
TH『やめてやんなーい』
テヒョンはそれだけ言うとスタッフルームから出て行ってしまった。
今日のシフトは私とテヒョンが交代になっていて、私はこれから帰るわけだけど、
どうしよう。
YG『なに、お前ら付き合ってたの』
「ぎゃあっ！？て、店長いたんですか！？」
オンボロソファーの後ろからひょっこり顔を出した店長に心臓が飛び出るほど驚いた。
「盗み聞きですか！？悪趣味！」
YG『勝手に入ってきて話し始めたのそっちですー、俺は別に聞きたくありませんでしたー、ドロドロしてんなーって思っただけですー、』
「別にドロドロなんか…」
YG『俺が話聞いてやろうか？』
「…いいです、仕事してください」
YG『こういう時は誰かに話してすっきりしたほうがいいって、な？』
絶対おもしろがってるだけだ、この人。
そう思ったけど、
YG『ほら、座れって』
オンボロソファーの上をポンポンと叩く店長。
「埃舞うからやめてください」
そう言いながら店長の隣に座った。
YG『で？何があったわけ？』
「………私、ずっと好きな人がいるんですけど、」
YG『おぉ、アオハルかよ』
「…その人には、別に好きな人がいて、」
YG『おぉ、昼ドラかよ』
「あの！話聞くつもりあるなら、黙って聞いてもらえませんか？」
店長は両手で口を押さえて頷いた。
…お爺ちゃんみたい。
「……で、その人と私、まぁ、よくわからない関係でして、簡単に言うと…友達以上恋人未満、みたいな。」
そんな綺麗なものじゃないけど、
簡単に言えばそうなる。
「私はその関係でいいやって思ってたんです、近くにいられるならそれでって。でも、その人のこと好きになればなるほど、つらくなってきて、」
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
