3。 ページ3
.
.
.
JM『また泊めたんだって？』
「…なんで知ってんの」
JM『昨日と同じ服だったから、あいつ』
「…あぁ、一回自分の家帰るとか言ってたけど結局一限間に合わなくてそのまま来たんだ」
JM『Aん家だろ』
「……だったら何ですか、ジミンちゃん」
JM『ちゃん付けやめろ』
「可愛いのに」
授業が始まる前のガヤガヤした広い講義室の後方。定位置の席を確保し、前後で座るジミンちゃんと私。
JM『あのなぁ、いい加減やめろって！』
「…んー、うーん」
JM『あいつ、彼女いるんだよ？』
「知ってるよ」
JM『じゃあなんでっ…！虚しくならない？悲しくならない？だって今もあいつっ…』
「ジミンちゃんそれ以上はお口チャックしてもらえると嬉しいんだけど。」
JM『…俺は、嫌なんだよ、大事な友達が弄ばれてるような気して……』
「………お？」
JM『…は？な、なに…』
「…今、何て？？」
JM『もう！うるさい！黙れ！俺は知らないからな！』
それだけ言うとジミンちゃんはプイッと前を向いてしまった。あーあ。授業開始まであと5分あるのに。話し相手いなくなっちゃった。
ジミンちゃんは高校時代からの友人で、同じダンスサークルに所属してる。ジミンちゃんは本格的にダンスやってるけど、私はお遊び程度にフラフラ踊るだけ。
ジミンちゃんは私とジョングクの関係が理解できないらしい。
当たり前だよ。
だって当の本人が一番理解できてないんだもん。
グクは私の部屋の合鍵を持ってる。
好きな時にやって来て、
好きな時に帰る。
冷蔵庫の中にはグクが飲むジュースが入っていて、洗濯物の中にはグクの靴下が混ざってることもある。
この関係を客観的に見ると付き合ってる。
付き合ってるとしか思えないと思うんだけど。
ところがどっこい。
グクには彼女がいる。
可愛くてスタイルのいい年上の彼女が。
だからジミンちゃんも私も頭の上にハテナを並べる。あれ？私は？じゃあ、私とグクの関係って…なに？
そういう関係にはなってない。
グクは寝る時以外私に触れてこないから。
だから、そういうことが目的で来ていないことは確か。
【ピロンッ】
授業が始まる数分前、目の前にいるジミンちゃんからメッセージが届けられた。後ろにいるんだから話せばいいのに…。
【さっさと合鍵取り返すこと！】
これが出来たら簡単なのに。
【そのうちね。】
この返信を見たジミンちゃんは呆れたように大きなため息をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2611人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
