居候ジョングク。3

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「ジョングク！！！！！」


空港のロビー、ソファに腰掛けるジョングクを見つけた。こんなだだっ広い空港で、奇跡だ、神さま、ありがとう。

キョトンとした顔で息切れしまくって顔面蒼白であろう私を見るジョングク。…あまりに無反応で心配になるんだけど、ん？この人に私の姿見えてる？大丈夫？走ってる途中に体が気持ちに追いつかなくて分離した？？今の私、魂のみ？え？

JK『何しに来たんですか。』

あ、見えてた。

…じゃなくて、ナニシニキタンデスカって？

「………な、…あ……みっ……！」

心の中ではペラペラ話しているけど、ただいま絶賛息切れ中なんです。

JK『テヒョン先輩とデートじゃなかったの』

「……みっ……見送りにっ……！」

JK『いらないって言ったじゃん』

「せ、せっかく来たのにっ…！なにその、言い方！」

JK『…顔見なくて済むと思ったのに、どうして余計なことするかな。』

「………ねぇ、」

JK『なに』

「好き」

JK『…………え、』

「………あ、」


………段取り！！！段取りってものが！！あるんじゃないか！！！告白には！！！！！ちょ！！！私！！！！焦りすぎたんでないか！！！(汗)


JK『……え、なに、』

「あっ！ちょ、えっと、その、い、今のはなんていうか、そのっ、えっと、えーっとね！？」

JK『すきって、』

「あっと、え、だからっ、その！！」

JK『俺のこと？』

「うぇっ！？え、えぇ、そ、その、」

さっきからまともな言葉を発していない。口走ってしまった言葉は決して間違ってはいないんだけど、やっぱり慣れていない言葉はちょっと抵抗が…


JK『…俺のこと好きなの？』

THE 少女漫画って感じのセリフをどストレートに突きつけられて赤面硬直。

もちろん心臓も硬直。

ジョングクが立ち上がって私の肩を持った。
心臓がさらに硬直。

JK『…ねぇ、Aさん』

落ち着け、A
気持ちを伝えるためにここへ来たんだから。
逃げたら負け。

今までみたいにはぐらかしてたら、また後悔する。

ちゃんと、伝えなきゃ。



「……好き、だよ」

JK『…………』

「…や、やっと、気づいたの。私が好きなのは…ジョングクなんだって、」

JK『…………』

「あんたは最低悪魔だけど、なんだかんだ可愛いところもあるし、たまーに優しいし、良いところもちゃんとっ…！」

恥ずかしい言葉を並べていた口は、急に閉じた。

衝突事故によって。

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