繋いだ手を�� ページ41
JM side
僕はデビュー当時からずっと、テヒョンとジョングクそしてAに、劣等感を抱いていた。
天才肌の3人と、努力する僕。
よく、努力を続ける者が真の天才である、なんて言葉を耳にするけど、僕にとってそんなもの気休めにもならなかった。
まざまざと見せつけられるのは、ポテンシャルの違い、センスの差、圧倒的なオーラ。
どんどん成長していく3人の横にいることが辛かった。僕がどれだけ踊っても、どれだけ歌っても認めてもらえない気がして、愛されない気がして、僕はどんどん追い詰められていった。
他のメンバーよりも神経質で、完璧を求めすぎる性格や人に頼ることが下手なところが僕をさらに苦しめたんだ。
そんなある日、どうしても次のカムバこそ上手くこなして売れたいって気持ちが強くて、深夜にレッスン室に訪れた。そしたら、その部屋には明かりがついていて、音楽が聞こえてきた。
『 ………A』
僕はバカだった。
知らなかったんだ。まさか、天才だと思ってた人がこんな夜遅くまでシューズの底を減らして、ただ無心に踊ってるなんて。
貴方『 え、ジミナオッパだ！どうしたの？』
パタパタとこちらに駆け寄って来たこの子を見たら
脱力してしまって、汗をポタポタ垂らす髪の毛を持っていたタオルでぐしゃぐしゃっと拭いてやった。くしゃっと笑うAを、無意識に抱きしめて、それからごめんねって呟いたんだ。
貴方『 もしかして私のアイス食べたのオッパだったの？！絶対キムテヒョンだと思ってた…』
『 …ップ……あはははっ、テヒョンイ可哀想(笑)』
貴方『 だっていきなり…ほかに私の何を食べたの？！まさか隠してたスナック菓子？！』
『 A、なんでスナック菓子隠し持ってんのっ、あははっむりっ、しんどい…っ(笑)』
そういえば、久しぶりにこんなに声出して笑ったなあって後から気づいた。
「 …懐かしいこと、思い出したな」
僕は他の3人とは違う。
だけど僕は、そんな僕も愛することにした。
Aが教えてくれたんだ。泣きたくなった夜はそうやって自分を褒めるんだって。
リビングから皆んなの声がする。こんな騒がしい夜はいつぶりだろう。
ウリマンネ！僕の天使を独り占めしようなんてそうはいかないからな！
…明日の朝、あの日みたいにAの頭をぐしゃぐしゃにしてやろっと。ふふ
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愁(プロフ) - さきのさん» 身に余るお言葉ありがとうございます；； (2019年9月23日 0時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
さきの(プロフ) - お疲れさまでした！ この作品に出会えて本当に良かったです (2019年9月22日 21時) (レス) id: b806c812b8 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - グクと熱愛よろしくお願いします。グク大好きです。 (2019年8月29日 16時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 美紀さん» お気遣いまでありがとうございます(TT)更新速度にムラが出てしまうと思いますがこれからもイリスとこの作品を愛してくださると嬉しいです！ (2019年8月27日 17時) (レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - BTS大好きでテテオッパとグクオッパ大好きです最高です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね (2019年8月20日 9時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年8月20日 4時
