影と月 (ページ23)

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今日はリョウガくんとユースケと私で映画鑑賞。

感想を言いながらご飯を食べ、食後の運動がてらにゲーセンへゴー。

「A強くね？は？まじありえない」

「リョウガくん、私このシリーズ伊達にやってないからね」

ユースケが熱心に目で追っている中

リョウガくんと対戦型のゲームに没頭する。

良い感じにストレス解消。

「ちっくしょー、俺が負けるとかない。うそでしょ」

ぼそぼそと呟く声が聞こえる気がする。

そんなのは気にしないユースケは私に寄りかかりながら話しかけてくる。

「そういえばなんだけど、

Aっていつまでリョウガのこと、くん付けなの」

「あ～。

なんでくん付けかっていうのは知らないっけ？」

「え！なにそれ知らない！」

彼の私への人見知りがすごすぎて

普通に接するまで時間がかかりすぎた挙句

皆を呼び捨てにしていく中、彼だけくん付けが取り残された。

「というわけ」

「うわ、人間関係の闇だね」

「闇、なの？」

大げさすぎる表現に笑っていると

リョウガくんが話に入ってきた。

「まあ俺の存在自体が闇っぽいよね～」

「俺わかんない」

「わかんなくていいよ」

マジレスするすけちゃんを横に

リョウガくんは言う。

「まあ今さら変えられないっしょ。

俺はもう呼び捨てしてるけどね」

あ、確かに。

と私とユースケで納得してしまったが

とりあえず私から彼に対するものは割と昔から変わらない。

　