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♯社長に妊娠したと言ってみたら! ページ5

Aside《探偵社員設定》


今日こそ、社長にこの事を伝えなければ……

 
何時も、何だかんだ言って伝えることが出来ていない。

 
一週間程前に、アレが来なくなって調べて病院に言ってみたら、妊娠と言われた。

 

でも、やっぱり困らせちゃいそうで不安だし、重いって思われたりでもしたら……

 
そんなことばかり考えていたものだからかれこれ、一週間経ってしまった。

 

「A。」

 

「っひゃい!!」

 
そう答えると、熱がぶわっと顔に集まり、真っ赤になる。

私を呼んだのは社長だった。

声が裏返ってしまい、色んな意味で驚いた。

 
「大丈夫か?

先刻から呼んでいたのに、反応が無かったが。

 

何か、有ったのか?」

 
そう問われ、どのように答えるのか迷った。

 

社長を見ると、私を心底心配そうな目で見てくれていて、愛されてるんだなぁ、なんて呑気に思った。

 
迷っている場合じゃないのだろう。

 

「……社長、あの、私………。

 

妊娠、したんです。」

 

漸く、言うことが出来た。

安堵して、ホッと一息つくと急に社長に抱き締められていた。

 
余りにも急なことだった物だから、驚いた。

 
「……其は、私の子か?」

 

「当たり前じゃ無いですか!

 
迷惑、でしたか?」

 

そう、遠慮がちに問うと、先刻よりも強く、抱き締められた。

 
「そんな事が、あるものか。

 
A。」

 
「はい?」

 
ゆっくりと顔を上げ、社長を見上げると顔が此までに見たことが無いほどに赤面した社長がいた。

そして、ゆっくりと恥ずかしいのか目を逸らしがちだが確りと見ながら言った。

 

「…………私は、Aよりもずっと歳をくっている。

仕事で寂しい思いもさせることだろう。

 

だが、一生幸せにする。


だから、私と結婚してくれないか?」

 

順序が逆になってしまったが、そう言ってくれた社長。

余りの嬉しさに舞い上がってしまいそうだ。
 

「はいっ!

宜しくお願いいたします!」

 

「嗚呼。

此からも宜しくな。

 
子供が出来たと聞いて、心底嬉しかった。

 

私も、まだまだ頑張らねば。

 

A、愛している。」

 

そう、言われ頬に社長の手が当てられた。

 

ゆっくりと、私の口に口付けを交わしてくれた。

 

甘く、とても幸せな時間だった。

♯森さんに妊娠したと言ってみたら!→←♯リスカしているのを太宰さんに見られたら。



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(=^・^=) - 何されても私は芥川龍之介が好きです。 (2020年12月14日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - ヤッパ太宰さんだけ自殺行為できて狡い。 (2020年11月12日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 福沢さん、強い…。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 森さんにまで気を使わせたくは無かったのに。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 永久に友達で居たかったのに…! (2020年7月17日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷風ヨウ&ゆい x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月26日 19時

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