【文豪ストレイドッグス】××されたいっ！ (ページ4)

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♯リスカしているのを太宰さんに見られたら。ページ4

Aside《太宰さんと恋人設定》

　

嗚呼。
　

　
どうしようか。

　
どうしようもなく、生きているのに疲れてしまった。

　
誰にも必要とされない、ありふれた日々。

　
探偵社は楽しくて好きだけれど、私の事が必要なのか判らない。

　

私は異能力だって持っていないし、秀でて優れたものが有るわけでもない。

　
むしろ、何時も誰かの邪魔になっている。

　

気が付いたら、手首を切っていた。

　

血が流れているが、死んでも構わない、と思う私がいた。
　
　

ﾊﾟﾝｯ

　

誰かに、強くカッターを持っていた手を叩かれた。

其の拍子にカッターは床に落ちて転がった。

　

　

　

私の手を叩いたのは、太宰さんだった。

　

　

　

「………何してるんだい？

　

A。」

　

「痛いッ、」

　

強く手を握られていた。

　

　

私には、彼が何を思っているのかが、全く分からなかった。

　

「……ごめんね。

　
ねぇ、何でこんなことをしたんだい。

　

　

君まで、

　

　

　

君まで、いなくなってしまったら私は一体、どうすればいいんだい？」

　

気が付けば、暖かい腕の中にいた。

　

　

話す気など、毛頭無かったのに、溢れる涙を止めることも出来ずに気が付けば、話していた。

　

「………あのね。

　

何でそんな馬鹿げた事を考えるの？

　

君は、何時だって真面目だし、私達皆の話を確り聞いてくれるし。

何より、優しいし。
　

だから、君は探偵社にいるんだろう？

　

　

君のお陰で救われた人もいるんだ。

　

　

そして、私はそんな君に恋をしたんだ。

　

　

私、何だったら此の街じゅう走り回って、君の事を自慢しまくりたい位に好きなんだよ。

　

好きなんかじゃ足りない。

　

其に、君は私が絶対に死なせないよ。」

　

　
抱き締められる腕の感触。

　

　

確り、抱き締められているのに、太宰さんはまだ足りない、とでもいうかのようにキツく、抱き締めてくれる。

　

　

　

　

愛されているんだ。

　

　

　

　

　
「………ごめんなさい。

　

私も、太宰さんが好きです。

　

大好きです。」

　

ゆっくりと、顔を引き寄せられて、甘い接吻をした。

　

大切にしてもらっている。

　

　

悩んでいたことが、馬鹿みたいにどうでもよくなり、彼に身を任せた。