【イナズマイレブン】［その３］一度目の人生終えたら転生したのだが？

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シュートポイントからのエクスカリバーはなんとか止めることができたが、
相手ゴール付近からエクスカリバーは怒りの鉄槌では止められなかった。

距離が伸びるほど威力が上がるシュート、面白い技だ。


加えて彼らの必殺タクティクス「アブソリュートナイツ」によって攻めるどころか逆に攻められてしまっており、点差は１対０と先制を許してしまった。



不動くんはじっと試合を集中して見ている。




私も見ようと思う。彼と同じ考えはできないだろうけど、考えなければそこで終わりだ。

というよりは、ワンチャン彼と同じ考えができないだろうか という気持ちで試合を見てみる。







鬼道くんの作戦で、なんとかアブソリュートナイツは風丸くん、鬼道くん、栗松くんの3人で突破することができた。






その後監督の指示でベンチメンバー全員、アップの指示が出たが、それでもなお不動くんは微動打にせず試合を見続けた。彼は分かっているのだ。自分が今すべきことは何か、この歳で役割を理解し、その役割期待に答えている。

この行動はきっとみんなのためではなく、自分の利益につながるからだろうが、それでもここで「絶対的存在である監督からの全体指示」と「監督から期待されているであろう自分の役割に沿った行動」そのどちらを取るかの選択を自分でできるのは強くて聡明だ。

そして揺るがない自我(アイデンティティー)。



協調性のなさから不安のある選手として見られやすいが、逆に選手として一番確立しているのは彼だろう。

揺るがない精神と高いプライドにより安定したアイデンティティとエゴイズムは早々身につけられるものではない。

間違いなくプロになれる逸材だ。きっと大活躍の有名選手になる。







おっといけない。試合のことを考えるつもりが、つい人間観察、分析をしてしまう。

完全に前世の癖だ。









私がそんなことを考えている間にジャパンには危機が迫っていた。


相手ゴールの間近からエドガーのエクスカリバーが放たれようとしていたのだ。

しかも、豪炎寺くんの爆熱スクリューの威力を利用した最強のエクスカリバーが。

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