QuizKnock 短編集2

奥手な君の。koちゃん ページ10

『山本さ〜ん！！この漢字なんて読むんですか〜？？一緒に漢検の勉強しましょう！！』

山「いいよー！どの漢字〜？？え、僕もちょうど勉強しようと思ってたんだ！一緒にやろっ！」

『伊沢さん、クイズの練習したいです、教えてください！！』

伊「お〜！よしやるか！鍛えてやる〜！」

『川上さん、ここの計算簡単に出来る公式ってなんでしたっけ？？』

川「あーここは、これをこうしてここに代入したら解けるで、他の問題は？」

『須貝さ〜ん、明後日こんな実験したいんですけどどうです？面白そうじゃないですか？！』

須「え〜それいいな！やろうやろう！早速計画しよ！」

『ふくらさぁ〜ん、この料理なら絶対野菜の味しないんで食べてください！』

ふ「え〜でも野菜は入ってるんじゃん、まぁAちゃんが作ってくれたなら食べようかな〜」

『河村さん！！パインアメ要りますか？！めちゃくちゃもらったんです、今日！』

「おぉ。じゃあ1ついただきます、ありがとう。」

「...」

おい。おかしいだろ。1人足りないだろ1人！！

いやわかるよ？俺全然クイズとか強くないし、聞きたいことないのは分かる！

しかもA歴史好きだし、俺に聞くこと全くないのもわかる！

Aは勉強熱心だからいつも必死なのもわかる！！

でもさ仮にも俺彼氏だよ？雑談でもいいから構ってくれたっていいじゃん？俺寂しいよ！

もう、好きじゃなかったりするのかな。

確かにAには、俺みたいな何も出来ないやつじゃなくて、
山本みたいに愛想いいやつとか、
伊沢さんみたいになんでも出来る人とか、
川上さんみたいにいつでも教えてくれる人とか、
須貝さんみたいに大人で協力してくれる人とか、
ふくらさんみたいに癒し系な人とか、
河村さんみたいに笑いのセンスがある人とか。

そんな人がいいんだろうか。まぁ当たり前だと思う。

心の奥の方がもやっとして、ちょっと悲しくなった。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す