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「Aちゃん！！」
『山本さん。今日も可愛いです』
んん。上手くいかないなぁ。
「行こう？」
そう言ってぎゅっとAちゃんの手を取って歩き出す。よし、上手くいった。
『そんな急いだら、危ないですよ？』
ぐんぐん歩き出す僕に言う。世話焼いてくれるのは嬉しいけどさ、、僕が言いたいのそういうのは！！
「わっ！！」
ごちゃごちゃと考えているとなにかに躓いて、体が前に傾く。やば、転ぶ、！！
と思いきや、前には誰かの体温。
『あぶなぁ、、急いだら危ないですって言ったじゃないですか、もう、、』
「ごめんなさい、、」
張り切って大失態。こんな恥ずかしいことしちゃって、
Aちゃん、僕のことめんどくさいとか思ったかな、、
そんなことが、頭をよぎった。
「はぁ、、」
デートも終盤。結局、彼氏っぽいこと何も出来なかったし、むしろされてしか居ない。
『どうしたんです？』
『ぎゅー、しますか？ほら。』
いつの間にか人気の少ない公園に来ていて、目の前では腕を広げて待つ彼女。
「もぉぉぉぉぉ、、、」
なんでこうなるんだろ、の気持ちを隠してAちゃんに思いっきり抱きつく。
『今日、彼氏っぽくしようと思って頑張ってくれてましたよね？』
「えっ、なんでそれを、」
『そんなことだろうと思ってました。大丈夫ですよ、そんなこと考えなくて。私はどんな山本さんでも好きです。』
「でも、めんどくさいって、思われちゃう、」
『思ってませんよそんなこと！！確かに前見てないのは危ないですけど、』
「うっ、」
痛いところをつかれる。ショック。
『それでも、最初に手を取って歩いてくれたのには、きゅんときましたね』
「え、うそ？！」
『はい。』
【かっこよかったですよ。】
そう言って微笑むAちゃんは、やっぱりかっこよくて、そして可愛くて、いつも1枚上手で。
いつか絶対、彼氏って感じの彼氏になって、絶対もっときゅんきゅんさせてやる。
『ちゅー、する？』
「ん。」
今はまだ、いいかな。
甘く深いAの上手なキスが降ってくる。
なんでこんな気持ちいいんだろ。
まぁそんなのいいや。
今が幸せだから。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
