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次の日。また怖いことが起こるかと心配だったがいつものように平静を装ってオフィスに入った。
玄関先に1枚の手紙が落ちていた。封筒には「Aさん」と書いてあった。
私宛か、と思って、とりあえずオフィスに入って封を開けると、
『は、っ、なにこれっ、』
そこにはおびただしい量の私の写真。しかも全てカメラ目線じゃなかったから、盗撮。
着替えてるところとか、話してるところとか全部部屋の外から撮られてるやつもあって、
駅からの帰りとか歩いてる時とかの写真も沢山あった。
1番怖かったのは手紙の内容で、
『ひっ、』
【好きです】とか【愛しています】とか【僕はいちばん君のことを知ってる】とか【愛しい彼女】とかそういう感じのことがいっぱい書いてあった。
『やっ、やだっ、やだっ!!!!!』
『はぁ、はあっ、はぁ、はぁ』
なにこれ、息ができない、やばいっ!!
「どうしたん!!Aっ!!!」
『た、ハッくゲホッろう、ヒュー』
急いで駆けてきた拓朗の顔が見えた瞬間、ぱちっと視界から光が消えて、
私は意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
川上side
Aが倒れた。
過呼吸になってて意識飛んじゃったけど、色々手当したら落ち着いたみたいだから、俺の横で今休んでる。
最初はびっくりして、体調悪いだけかと思ったけど、Aが落とした写真や手紙を見れば一目瞭然だった。
Aは、何者かにストーカーされていたんだ。
最近態度がおかしかったのは知っていた。
こんなになるまで無理してたなんて。
全部、俺の責任だ。
気づけなかった、俺の。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月16日 13時