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『いっつも話しかけたいってずっと意識してるんだけど、なんかすごい緊張しちゃって話しかけられなくて、、さっきもせっかく話しかけてもらったのに目も合わせられなくて、』
「そうだったの、、」
『うん、ほんとごめん。だから、さよならなんて言わないで?私、こうちゃんのこと、大好き、だから、』
「うん、俺こそごめん。嫉妬しちゃって、ら、わがままだよね」
『んーん、私が悪いの!ほんとごめん!まだはずかしいけど、これからちゃんと頑張って話しかけるから!!』
その後ふたりでぎゅーってして、誰かがオフィスに入ってくる音がしたからばって離れてお互い自分の仕事を始めた。
それからも相変わらず話しかけてくれることは少なかったけど、目が合ったら逸らさずにニコッとしてくれるようになった。
伊「ねぇA!今日暇だったら飲みに行かない?水上とかが会いたいって!」
『あっ、ごめんなさい、会いたいって言ってくれてるのはすごく嬉しいんですけど、今日は用事があって、、』
伊「あ、そうなんだ!ごめんね!じゃあまた次飲みに行く時誘うわ!」
『はい!ありがとうございます!ほんとにごめんなさい、(汗』
え、なんの用事?誰かと遊びに行くの?俺もう嫉妬でおかしくなるよ??
またそんなことを考え出す俺。でもそんな心配する必要はなかった。
その時、俺のスマートフォンが通知音を鳴らした。
そこには、
【今日、カラオケ行ってご飯行きませんか?】
の文字。こんな近くにいるのにメールかよ。
少しニヤけそうになった口元を抑えて、返信を打つ。
【もちろん。行こう!】
目を合わせてふふっと2人で笑う。
多分誰にもバレてはいないだろう。
彼女は彼女なりに頑張って誘ってくれたと考えると、凄く嬉しい。
鼓動が抑えられない心を隠して、俺は帰る準備をする。
その時、もう一度同じ通知音の音が。
【あのですね】
時間差で、もうひとつのメッセージ。
【好きです】
ぶわっと顔に熱が集まるのを感じながら、やっとの事で返信を返す。
【俺も。】
1番照れてるのは俺じゃないか。
まだ少し熱の残る顔を意識する。
よし、と小さく呟いて、スマートフォンを鞄に入れて帰る準備を始めた。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月16日 13時