QuizKnock 短編集

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ふくらさんside

今日も明日も、また君は俺の家に来て、俺ではない男の話をする。

『もー、つらいよこんなの、、

【拳】みたいな人が、彼氏ならよかったのになぁ、、』

この子はどれだけ俺に期待をさせたら気が済むんだろう。

そんなこと言われたら、言いたくなるじゃないか。好きだって。Aが大好きだって。

『ほ、んと、も、どうしたら、いいんだろうね、、やだよ、けん〜..』

やっぱりこれは少し自惚れてもいいんだろうか。

ここで言わなきゃ、男じゃない。
ここで言わなきゃ、これから彼氏になる資格なんてない。

「俺にしときなよ」

『え、？』

「俺が彼氏ならもちろん暴力なんて振るわないしいつでも甘えて来てくれていいし、絶対幸せにしてあげる自信あるし。さらにいつでも愚痴聞いてあげる特典付き。

どう？」

『買わないわけないでしょ。』

「はは、じゃあ俺と付き合って下さい」

『今の彼氏に復讐されたら？』

「そんなの俺が守るに決まってるよ？」

『ねぇ』

「ん？」

『今から荷物全部拳の家に持って行っていい？』

「もちろん。手伝うし」

『あと』

「まだあるの？笑」

『ぎゅーってしていい？』

「あはは。おいで。」

ずっと近くて遠い存在で。

目の前にいたのに抱きしめられなかった。

ただの【幼馴染】が【恋人】になった、

長い長い一日のお話。

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できたら続編とか書きたいなと思ってます！

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