QuizKnock 短編集

kwkmさん ページ34

普段の疲れからか風邪をひいてしまったらしい川上さん。

さっき、「風邪ひいた。来て。」の文字だけ送られてきていた。それが来てもらう人にとる態度か。もう、全く。

とりあえずゼリーやら冷えピタやらを買って急いで家に行く。

結構走って川上さんの家に着いて、ピンポンを押す。がちゃっ、とドアが開くと、そこには顔色がめちゃくちゃ悪い川上さんが。

『...大丈夫ですか、、』

あまりに体調不良そうなので少し引いた声になってしまった。申し訳ない。

「おそい。はやく。」

ふらふらと歩いていく川上さんの後について行く。すぐベットに寝てもらった。

『熱は計りましたか？』

「さんじゅうきゅう、」

『え、高いですね、、とりあえず冷えピタ貼りますね。ゼリーとかあるんですけど、何か食べれますか？？』

「たべる、」

『口開けてください、どうぞ、』

一口ずつ食べさせてあげる。

「...ありがと。ごめんな。」

『なに急に素直になってるんですか。彼女なんやから当たり前です。
それに、はよ元気な川上さん見たいんで。いつもいじられるけどそんな川上さん大好きなんで。』

「ん。ありがと、、」


『ふふ。はよ治してくださいね。これ治しに行って来ます。』

そう言って、お皿を持って立ち上がる。

すると、私の服の裾をきゅっと握った川上さん。

『どうしたんですか？しんどくなりました？』

「ん、もー、ちょっと、そばに、おって。」

『..不安ですか？いいですよ、ずっとそばにいますから』

「て、にぎってて、」

『いいですよ。ずっとこうしてます』

きゅっと川上さんの手を握る。

こんなクールで常に1人で生きていけるような人もやっぱり不安になるんだろう。

これからもこういう時隣にいれるのは私でありますように。

はやく、元気な川上さんを見れますように。

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