護る事と命懸ける事【夢沢夏美】 ページ8
「緊急命令だァ?」
廉さんは頭の中にはてなマーク浮かんでるけど、私は構わず続ける
「恐らく、北側は総長さんの件を含めて手一杯になってるはずですー
菖蒲隊から援護に回せる人は回して、残った人材は春雨部隊の殲滅に専念させてあげてくださいー」
少なくとも今の私に出来るのは、後者だろうけど…
「のんびりしてるくせに、こういう所は目ざといんだなお前」
「ふふー、褒めないでくださいよー」
照準を敵に合わせ、隊長さんの指示を待つ。そして蓬菊を持った隊長さんから
【聞け菖蒲隊!北側からの蓬菊で聞いた通り総長達が危ねェ!
北側に行ける者はそのまま突っ走れ!手が回らねェ奴は敵の殲滅を最優先にしろ!
総長を護るか仲間の命を自身の命賭けて守るかはお前らで考えて決めやがれ!】
直ぐにその命令は伝えられ、数名は北側に向かって走り出した。そして今、行こうか行くまいか悩む青年が1人
「……蒼司君ー、君はどうするの?」
「!」
「聞いたよー、総長さんから。……昔の話。
私のことならだいじょーぶ。お姉さん、意外とタフだからねー」
にっこり笑うと彼は力強く頷いて
「行ってきます!!」
彼は、いい意味で単純だ。純粋で、何より優しい
「ありゃりゃ、駒失っちゃ戦えねーだろ」
「駒は無くしても、兵力は変わらないよー」
これでやっと……
「……本気が出せる」
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夢沢夏美(プロフ) - 更新しました (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 更新します (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 終わりました (2018年9月30日 0時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 更新してきます (2018年9月29日 23時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 終わりました (2018年9月28日 11時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他6人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年9月17日 21時