戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

責任（偽善）【ゼロ】 ページ44

【翌日】

何時も通り、目がぱっちりと覚める。

窓を開けると、曇り空が見えた。

「不吉だ・・・」と呟きながら、服を着替える。

羽織はまだはおらないが。

その時、蓬菊がブルブルと震える。

「もしもし・・・はぁ！？睦月がいない！？」

いきなりの凶報に怒鳴ってしまう。

「クソッ！取り敢えず探す！」

連絡を切って町を駆け出す。

昨日のうちに睦月が消えたことがわかればまだ探しようもあったというのに・・・

俺の責任だ。

薔薇隊の戦力に過信して、可能性にすら目を向けなかった、完全な俺の落ち度だ。

このまま、睦月が見つからなかったら弥生はどうなるだろう。

死ぬかもしれない、狂乱するかもしれない。

しかしそんな事はさせられない。

それだけはダメだ。

彼岸花が崩壊するようなことだけは絶対に阻止しなくてはいけない。

だから俺は走る。

できるだけ早く見付けられるように祈りながら。

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