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馬鹿力【あも】 ページ15

「させないよ。」

神威は祭に傘を向ける。

だが、

「あり?」

次の瞬間、神威の傘が吹っ飛ばされた。
神威の手からは血が出ている。

「まだそんな力残ってたんだ。


──────睦月。」

脇腹を抑えた睦月が立っていた。
息が荒い。出血も酷い。にも関わらず、睦月は笑っていた。


「─────火事場の馬鹿力ってやつさ。」

「手負いでこれかぁ・・・・。
睦月のリミッターが解除されたら(・・・・・・・・・・・・)、どんなに恐ろしいだろうネ。」

「うるせぇ、よ。馬鹿。」

「手負いの阿修羅と殺っても面白くないし、今日のところは一旦退いてあげるヨ。


次会うときは──────」


神威はにっこりと笑った。


「─────弥生をもらうときかな?」


「誰がてめぇなんかにやるかよ、クソ野郎・・・!!」

「あははっ!じゃあネ。りょーたろうは好きにしなよ。もう用済みだ。」

「てめぇっ・・・・!」


神威はひらひらと手を振り、去っていった。

それから、睦月が膝から崩れ落ちる。

「おい!睦月!!」

「っ・・・ははっ、さすがの、俺も・・・限界・・・だな、」

「今すぐ治療をしなくては・・・!」

「あせるな、俺は、絶対に死なねェ・・・よ・・・。

それより、そうちょう・・・を・・・。」

「分かってる。もう喋るな。」

睦月はそれでも、喋り続ける。

遼太郎に向けて。

「アンタのことは・・・まだムカついてるが・・・、

それでも、アンタはそうちょうの兄貴だよ・・・。」

「・・・睦月、」

「はいはい、もうしゃべりませんよ・・・。」

睦月は荒い息のまま、笑った。

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夢沢夏美(プロフ) - 更新しました (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 更新します (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 終わりました (2018年9月30日 0時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 更新してきます (2018年9月29日 23時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 終わりました (2018年9月28日 11時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月17日 21時

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