戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

心臓【檸檬】 ページ1

神威「淡雨族は夜兎ほど強くない。

だけどどうしてオレがりょーたろうを春雨に入れたと思う？」


祭「あ？」



刀と傘で鍔迫り合いを繰り広げる祭と神威。

その横では怜南と遼太郎が殴り合いをしていた。いや、正確に言えば遼太郎が一方的に。



神威「淡雨族はなかなか死なないんだヨ。

淡雨族の心臓はオレらが持つ心臓とは別にある。淡雨族の心臓は＿＿＿＿目だヨ。」



と神威が言った瞬間、遼太郎が怜南の左胸に刀を突き刺した。
血が噴水のように溢れ出る。



遼太郎「数十年前…母さんは目を取られた死んだ。心臓である、目をな。

次はお前の番だよ、怜南。」



遼太郎はそう言い、怜南の目に刀を当てた。

あの世で母さん父さんたちと仲良くな、

そう遼太郎が言った瞬間、
強烈な蹴りが遼太郎の腹を直撃した。

遼太郎は吹き飛ばされ、壁にめり込む。



遼太郎「はっ………目覚めやがったか…。」


怜南「…。」



そこにいたのはいつもの怜南ではなく、
完全に覚醒した「獣」だった。



遼太郎「そう来なくちゃな。戦いは面白くない。」



怜南は完全に長刀を放り出し、素手で戦っていた。
体術こそ真の淡雨族の戦い方なのだ。





遼太郎「来いよ、クソ妹。叩き潰してやる。」

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