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『使用人は全然丸の事嫌ってへんってさ』
『ほんまに?!あ…メイドちゃん…ごめん』
「丸山くん…私は別に面倒だなんて思ったことないから…」
『メイドちゃん…メイドちゃ〜ん!』
眉を下げて私に抱き着いてきた丸山くんの背中に手を回すと、肩に思いっきり頭を押し付けてきた。
『好き…メイドちゃん大好きやぁ…』
「ま…丸山くん痛いよ…」
『でも…僕、もっとメイドちゃんに沢山迷惑かけるかもしれんよ?』
「全然大丈夫だよ?」
『あ〜好き〜!』
丸山くんは1度離してまた抱きしめようとすると、私の体は大倉さんによって丸山くんから離れてしまった。
『ほら新作スイーツ一緒にたーべよ?』
「いいんですか?」
『使用人に買ってきてん。丸の次は俺やろ?』
『な…まだあかん!』
『は?勝手に仕事場に連れてってせっかく今日俺休みやったのに…楽しみ奪われた俺の番や!』
「2人とも…またすぐに…」
やいやい言い始めた2人から離れると、私は3人分のスイーツに合う珈琲を入れた。
「早く食べないとすぐ夕食になりますよ!?」
『俺のおかげで使用人と仲直り出来たんやろ!』
『そもそも喧嘩なんてしてませーん』
永遠に続く喧嘩も私にとっては楽しい日常の1つである。
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『おい…丸。盗聴やめろ言うたやろ』
『仕事場でAちゃんが口説かれてないか仕込んでただけやし』
『メイド服に付けるなんてほんまに悪趣味やわ』
『自分のモノを大切に扱ってる証拠やんかぁ笑』
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作者名:夜 | 作成日時:2021年11月10日 20時