あなたが好き。【トリップ】

37 降谷side ページ38

今日は仕事後、Aの家に行く予定がある

何を作ってやろうか、とAのことで頭がいっぱいな俺に笑う

少し前の俺には有り得ないことだ


「安室くん、梓さんを呼んでくれるかい？」
とマスターに声をかけられる

「わかりました」

確か梓さん店前では大尉にミルクを与えていたな

ドア開け、梓さんに声をかける

「梓さん、マスターが呼んでいますよ」

「あ、はい、そうだ、安室さん、このレシートなんだと思います？」

「レシート…？ちょっと貸してください」

レシートを拝借し、見てみる


cor…p…se…Corps…死体…！
首Aもかなり冷たい…
Corpsの下に示されてるのは車のナンバーか…
考えられるのは冷凍車だな…
おそらく宅配業者のクール便…！
そこまで分かれば道も分かる


「その猫、この時間にいつも来るんですよね、知っているのは誰ですか？」

「えっと、最近来るようになったので、知っているのは私とマスターと安室さんと…コナン君ですね！」


江戸川コナン君…、事件に巻き込まれたな


すぐエプロンを脱ぎ、
「すみません、マスターに今日は体調が悪いから早退きすると、今日のバイト代は要らないと伝えてください」

「え、あ、はい…」



愛車に乗り、ルートを走る

すると目の前にクール便の宅配トラック

トラックの中に子供達がいるのが見えた
その奥にAまでいる、どうやら倒れているようだ

こいつらが…、そう思うと殺意が芽ばえる

「すみません、この路地狭いからちょっと譲って貰えませんか？傷つけたくないので」

「あ、あぁ…、今すぐ」

「助けろにいちゃーん！」

「助けてー！」

「あれ？君たち何をやっているんだい？そんな所で」

「お前、こいつらの知り合いか！」

「えぇ、そうですけど？」
そう言うと、男が殴りかかってくる

それを避け、腹に1発くれてやる

「言ったでしょう？傷つけたくないと
あなたもします？」
ともう1人の男にも言う

もう1人の男は腰が抜けたようで座り込んだ

すぐAにかけよる
体がすごく冷たい、危ないことがわかり、不安になる
コナン君に救急車を呼ぶように頼む


「死んだら許しませんよ…！！」

冷たい体が少しでも暖かくなるように強く抱きしめる


お前が死んだら俺は…

38→←作者から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す