あなたが好き。【トリップ】

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降谷さんは俺が落ち着いてくれるまで、ずっと抱きしめてくれていた


「大丈夫か…？そろそろブレーカーを見てくるな？」

「はい…大丈夫です、ありがとうございます」

降谷さんは頭を撫で、スマホのライトをつけ、ブレーカーを見に行った

少しすると電気がつく


あぁ、恥ずかしいことをしてしまった…と膝に顔に埋める


降谷さんがリビングに戻ってくると

「風呂に入れ、明日も何かあるんじゃないのか？」

と優しい声で言ってくれた

「いえ、明日は何もありません…」
と元気なく返事をすると

また頭を撫でられ
「大丈夫だ、Aが風呂を出るまで起きとくよ」
と言ってくれた

正直、ホッとしてしまった


「はい…、じゃあ入ってきます」
と言い、早足に風呂場へ向かう


服を脱ぎ、洗面所の鏡を見る


「うわ…、目腫れてんじゃん…、そらあんなけ泣けばなぁ…」

思い出すとまた顔が赤くなる

落ち着け！と思い、頭を振る

「あんまり長湯してもな…、降谷さんの睡眠時間無くなっちゃうな…」


さっさと出よう

こういう時男だと早いから助かる

さっさと洗い、少し、湯船に浸かり、出る

体を吹いてふと思う

「あれ…？さっきの湯船…もしかしたら降谷さんも…」


一気に顔が赤くなる、それと同時につい反応している男の部分


これは許してくれ、仕方がないことなんだ…
好きな人が浸かっていた湯船に自分も浸かる、当たり前だ！！


赤くなる顔と反応している部分が収まるまで洗面所から出れなくて時間を使ってしまうのであった…




やっと落ち着き、リビングに向かう

ソファーに座る降谷さんがいた

俺に気づき、「お、出たのか」と笑顔で声をかけてくれる

「はい」
と思わず笑顔で返す

すると降谷さんは何故か口元を抑え、視線を逸らした


？
どうしたんだろう？


まぁいいか、と思い、

「降谷さん、ベッドで寝てくださいね、もう遅いですし…」

「ん？いや、Aがベッドで寝ろ、家主なんだし」

「えー…、俺明日何もないですもん、降谷さんは仕事あるでしょ？」

「俺は明日午後からだ、だから問題ない」


俺は譲る気がないが、降谷さんも譲る気がないようだ


「あ！じゃあこうしましょう！一緒のベットで寝ちゃいましょう！」


俺が我慢すればいいだけだ…、襲うとかあんまり思わねぇし…、むしろそういうことになるなら襲われ…いやいや、やめろ俺


ふと降谷さんを見ると考えている

「あ、やっぱ嫌ならいいで「いや、いいぞ、大丈夫だ、寝よう」へ？」

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