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「それで、相談というのは?」
「えーっと、ね・・・」


昴くんに透くんの事は伏せて、あった事を話した


「なるほど。そんな事が・・・」
「俺、どうすれば良いと思う?」
「私からは良いアドバイスをする事は出来ませんが、Aくんがその人の事をどう思っているかが重要なのでは無いでしょうか?」
「俺がどう思っているのか・・・」


そう言うと昴くんは頷いて、話を続けた


「Aくんが、その人とどうなりたいのか、友達のままが良いのか、それともそれ以上の関係でも良いのか」
「・・・それ以上の関係って言うのが、難しくて分からない。こ、恋人って言うのも分からない」


友達以上の関係と言われても分からなくて、透くんがしたキスをするような関係がそれ以上の関係だと言う事だろうけど、恋人というものが分からない


「・・・そうですね」
「俺が変なのかな・・・」
「それは無いです。ただ大人の私達が変な話を持ち込んでいるだけですから」


昴くんはそう言ってくれるが、自分が何も知らな過ぎるのでは無いかと思っていた。恋人というものについて、もっと知るべきだし、それをちゃんと知ってから答えを出すべきだと思った


「昴くん。一回、出直して来る」
「しかし、」
「俺が知っておかないといけない事だから、母さんに相談してみる。母さんなら分かると思うし」


結婚して俺がいるんだから、母さんに分からない話では無いはずだ


「・・・そうですか。分かりました」
「今日はごめんね、昴くん」
「いえ、私も大して力になれず、申し訳ない」
「そんな事無いよ。ありがと」


そう言って立ち上がり、昴くんの家を出ようと思った


「Aくん」
「なに?」
「こんな事を言えば、さらに困るとは思いますが、赤井 秀一もAくんの事が好きですよ」
「秀一も?」


昴くんは頷き、秀一の事を話した。秀一も透くんと同じで、俺の事をそういう意味で好きなんだという


「な、何で、俺?二人ならもっと良い人がいるはずなのに・・・」
「Aくんより良い人はいませんよ」
「意味、分かんない・・・。ま、またね・・・」


昴くんから逃げるように家を早足で出た

自分の家に帰り、リビングに入った


「あら、おかえりなさい」
「・・・ただいま」
「どうしたの?安室くんとのお泊まりは楽しく無かった?」
「そうじゃなくてさ、」


リビングでテレビを見ていた母さんに恋人について訊いたり、今までの事を話した

最初は俺に好きな人が出来たのかと思ってニヤニヤしていた母さんだけど、俺の表情を読み取ってか、真剣に話を聞いてくれた

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作者名:空白可能 | 作成日時:2019年10月14日 20時

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