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こういうのは大体、夜になる事が多いから苦手だ。今日の夕飯の事を考えながら、男が来るのを待った

数時間、待った結果、男はようやく現れた


「さてと、お仕事しましょ」


一人言を呟きながら持って来たものを組み立てる

犯罪者相手の調査の為なら何でもやっても良いので、好きなようにやらせてもらおう。組み立て終えたものを構えて、男の姿を確認する

男に狙いを定めて、息を止める


「・・・大当り」


俺の放った弾丸、というより発信器は男の服にちゃんと付いたのをスコープ越しに見て、発信器用の端末で、ちゃんと動いているかを確認した


「動いてる動いてる・・・。移動開始っと」


やっぱり風見さんを連れて来るべきだったと後悔している。話し相手もいないので、一人は何気に寂しいものがある

そう思っていても仕方ないので、男の監視を続けた

暫く監視を続けていると、男とは別の怪しい男が現れた。先程、目的の男に付けた発信器は盗聴器の役割もしてくれるので、イヤホンを耳に付けて、男達の会話を録音しながら聴いた

男達の会話を聴き終えて、溜め息が出た

本当、人は見掛けによらない。対象は間違いなく黒。しかも、やっている事に罪意識の一つも感じられない

その場に残った怪しい男にも発信器を付けて、去って行った対象の発信器を追い掛けた

対象の後を追うと、人気の無い場所にある倉庫に入って行った。対象の会話を聴きながら、風見さんに連絡を取った

対象の拠点を割り当てたが、別の怪しい男の方も気になるので、そちらの方を風見さんに追ってもらう事にした

今なら現行犯での逮捕が可能なので、応援を寄越してもらう。それを待っている間に、別の出口から逃げられないように、倉庫の周りを一周して、出られそうな場所は外から結束バンドで開かないようにしておいた


「待ってましたよ。中には男が数人です」
「他に仲間がいる可能性は?」
「いないでしょう。恐らく、あの男は組織のトップで、ここが拠点。組織の人数は少ないと話を聞いたので」


やって来た応援の連中に説明をして、突入作戦をお願いした。突入作戦を決行し、一時間程で倉庫内は制圧は出来た


「さて、お仲間はいるんですか?人相の良いお兄さん」


拘束されて座っている対象の男に問い掛けた


「言うと思うか?」
「そう、残念。じゃあ、これでもか?」


腰に装備している短銃を引き抜いて、笑って問い掛けて来る対象の頭に向けた


「貴方は警察だ。私を撃てない。撃てるものなら、撃ってみろ」


笑ってそう言われたので、何の迷いもなく、引き金を引いた

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作成日時:2019年11月3日 21時

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