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「風見さん、おはようございます」
「ああ、おはよう」


挨拶を交わして、自分のデスクについた


「そうだ。薫衣」
「何ですか?」


風見さんに呼ばれて、返事をする


「今日は俺と一緒に行動だ」
「分かりました。今日は何をするんですか?」
「協力者との接触だ。相手は協力者だが、油断は出来ない相手だ」
「なるほど」


油断が出来ない相手を協力者にするのは、あまり褒められた事では無いが、仕方がない事なのだろうと思った


「会うのは昼間だ」
「あら、珍しい」
「だが、相手の縄張りでの集合だ」
「明らかに罠じゃないですか?」


協力者に会うの場所は特に指定は無いが、協力者に指定されて、尚且つ、相手の縄張りだとすれば、何かがあるような気しかしない


「相手はどう思っているんでしょうね。俺達が罠だと気付いている体で攻めて来るのか、まんまと引っ掛かった俺達を美味しくいただくのか」


可能性は二つに一つとも限らないか


「どちらの可能性も考えて行動するのが吉ですね。ただの思い過ごしの可能性もありますしね」
「そうだな。薫衣に俺の背中は任せる」
「任せてくださいよ。集合場所の地図とかあります?」


風見さんに聞き、集合場所の立地を調べた。そこから割り出される可能性をいくつか頭に入れておいた


「さて、どうします?」
「お前はここで待っていろ」
「分かりました。何かあれば連絡してくださいね。手遅れにならない内に」
「出来るだけそうする」


笑えない冗談を言い合って、風見さんと別れた。勿論、ここで風見さんを待つつもりは無い。同僚の人間に連絡を取り、やってもらいたい事があるのだと頼み事をした

その連絡を終えて、風見さんの後を追った


「風見さん!!」
「薫衣!!?」


驚く風見さんの所まで走って、どこからも見えない位置に風見さんを抱えるように押しやった


「く、薫衣?」
「伏せてて」


壁に凭れて座る風見さんを隠しながら、辺りを見る。何発かの風見さんに目掛けて飛んで来ていた銃弾は壁に当たって事なきを得たらしい


「危なかったですね」
「あ、ああ・・・」
「相手は来ましたか?」
「いや、来ていない。時間通りに来たはずなんだが・・・」


思った通り、罠だったらしく、風見さんの命が狙われた


「もしもしー?」


携帯が鳴り、それに出る


「了解。そのままソイツに話を聞いといて。こっちは協力者を捕まえる」
「薫衣?何があったんだ?」
「風見さんを狙った奴は捕まえました」


そう言って先程、頼み事をした同僚の事を風見さん話した

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作成日時:2019年11月3日 21時

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