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｢そうでも無いですよ。それで、もう大丈夫なんですか？｣
｢ああ。本当は自分の足で病院に行くつもりだったからな｣
｢そうですか｣
撃たれた状態で動こうと思えるところが凄いと思うが、そこまでしないとポルシェに乗った二人組を騙せないという事か
｢大変ですね、FBIってのは｣
｢そうだろうか？｣
｢ええ。でも、日本の警察よりは楽しそうだ｣
｢何を、｣
｢さて、赤井さんも目覚めた事ですし、俺は行きますね｣
赤井さんの言葉を遮って言った
｢コナンくんもちゃんと寝なさいよ｣
ベッドに顔を伏せているコナンくんの頭を撫でて、赤井さんに軽く頭を下げ、病室を後にした
自宅に帰り、風呂に入って、ソファに寝転び眠りについた
次の日、登庁し、仕事をする。今日は取り扱っている事案の整理だけを言い付けられたので、ただ一人の室内でキーボードを叩く
風見さんもいないし、他の人もいない
ぼんやり仕事をしているだけで、お昼になっていた。昼食を食べようと仕事に区切りをつけた。自販機で、お茶を買い、コンビニ弁当のお供にした
｢いただきまーす｣
完全に一人言だが、言わないのは行儀が悪い
コンビニ弁当を食べていると携帯が震えた。携帯の画面に表示されている、風見さんの文字。イヤホンを耳に付けて、それに出た
｢もしもーし｣
『薫衣か？』
｢薫衣ですよ。どうしました？｣
『今から会えるか？頼みたい事があるんだが･･･、』
用件は会った時に話すという事なので、風見さんに言われた場所まで向かった
｢来ましたよー｣
｢来たか。それで頼みたい事なんだが、降谷さんにこれを渡して来てくれないか？｣
｢何ですか？この紙袋｣
渡された紙袋の中身を見た。そこには服が入っていたのだが、紙袋の重さは服だけじゃないように感じる
｢資料だ。それを降谷さんに渡して来てくれ。家の場所は教える｣
｢分かりました。風見さんはどうするんです？｣
｢俺は別件で戻らねばならなくてな。頼むよ｣
｢了解です｣
風見さんに降谷さんの家を聞き、そこに向かう。降谷さんってアパート住みなのか、と思いつつ車を少し遠くに止めて、アパートの降谷さんの部屋を探す
｢あったあった｣
インターホンを押して、少し待った。待っていると玄関のドアが開いて、本当に降谷さんが出て来た
｢薫衣か？｣
｢はい。今は山吹ですけどね。頼まれていたものの配達です｣
｢分かった。入ってくれ｣
部屋に入れてもらい、ドアを閉めて玄関に立った
｢どうぞ｣
｢中に入ってくれても構わないが？｣
玄関で紙袋を差し出すと降谷さんに言われた
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作成日時：2019年11月3日 21時
