今日:14 hit、昨日:23 hit、合計:358,025 hit
小|中|大
31話 安室side ページ33
『昔の仲間』
その言葉が何故か自分にも響く
俺の前から消えていく友人たちの姿が見えた気がした
「言ってももうこの世にはいないんですけどね」
「えっ?今日会ったんじゃ、」
彼女は首を振った
「私がいなくなったんですよ。安室さんみたいに置いて行かれたんじゃなくて、置いて行ったんです」
彼女の言うことが理解出来なかった
何故それを知っていて
何故仲間を置いていったのか
置いていったのなら、今ここにいる彼女は何?
「・・・今ここにいるのは、ただの生きる屍だよ」
俺の気持ちを見透かしたように言う
「なん、で」
精一杯の声だった
「さぁね?でも、言える事が一つだけ」
彼女は遠くを見詰めたまま言った
「私は今、後悔してる」と
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
235人がお気に入り
235人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2016年12月28日 11時