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31話 安室side ページ33

『昔の仲間』



その言葉が何故か自分にも響く



俺の前から消えていく友人たちの姿が見えた気がした



「言ってももうこの世にはいないんですけどね」


「えっ?今日会ったんじゃ、」



彼女は首を振った



「私がいなくなったんですよ。安室さんみたいに置いて行かれたんじゃなくて、置いて行ったんです」



彼女の言うことが理解出来なかった



何故それを知っていて



何故仲間を置いていったのか



置いていったのなら、今ここにいる彼女は何?



「・・・今ここにいるのは、ただの生きる屍だよ」



俺の気持ちを見透かしたように言う



「なん、で」



精一杯の声だった



「さぁね?でも、言える事が一つだけ」



彼女は遠くを見詰めたまま言った



「私は今、後悔してる」と

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作成日時:2016年12月28日 11時

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