【skt】紅潮熱狂ナイト【usss】

心躍る提案 ページ26

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「なぁなぁ、今日俺休みやねん。どっか行かへん？」

そういえば、外出許可下りたのに私一度も出かけてないじゃん。新しい服だって買いたいしスイーツだって食べたい！しかも、これはデートのお誘いってこと？さすがにそれは私の勝手な解釈かな。きっと先生はここにいる子がまた死にたいなんて思わないよう、外でリフレッシュさせようとしてるだけだよね･･･。

「俺と出かけんの･･･嫌？服はファッションセンスのあるうらさんに選んでもらって、髪型とメイクもちゃんとチェックしてもらうから！もちろん、嫌やったら全然断ってもらって良えよ」

私がなかなか答えなかったから、先生は悪い方向に勘違いしてしまったみたい。思わずシーツをぎゅっと掴む。嫌な訳ないじゃん。むしろ夢じゃないかって思うくらい、嬉しいのに。ちゃんとシーツは掴め、シワが入ったからこれは現実だよね。

「他の子とも出かけてるんだろうなって･･･私の嫉妬です、すぐ答えなくてごめんなさい。行きたいです！」
「え、俺インドアやから基本誘わんで？うらさんらと出かけることはあるけど、友達やからやし。仕事とプライベートは分けときたいしな。妬いてくれたん？ふふ、嬉しいわ。今日はすごい素直やね」

普段の私ってそんなにひねくれてるかな？でも確かに、素直ではないかも。私も今日は坂田先生の色んな一面を見れて嬉しい。あ、でも――

「服は坂田先生が選んで下さい、それが条件です。うらた先生が選んだ服を着たかっこいい先生ももちろん良いけど、先生がどんな服好みなのか気になります」
「えー俺が？上は花柄の派手なん選びがちやし、アラジンパンツ事件もあるから気が進まんねんけど･･･可愛いAちゃんの頼みやったら恥晒すかぁ」

絶対事故らない癖に。先生顔が良いんだもん、基本なんでも似合うでしょ。今までは休日出かけても、映えスポットで自分をいかに綺麗に撮れるか、上手く盛れるかばっかりでこんなに出かけるのが楽しみで仕方ないなんて、いつぶりだろう。先生は本当に、色々な幸せを私にくれる。貰った分、私も返せてたら良いのになぁ。

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