もっかい溶かして、ダーリン【skt】

チョーカーの意味と秘密 ページ30

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その後は美麗が事前にリストアップしていたお店を数件回り、お昼は洋食系のレストランへ。美麗はさっさと坂田くんの隣に座ってしまった。手強いな、美麗。

「A、サッキーとの生活どう？」
「楽しいよ。兄弟いたらこんな感じだったのかなーって」
「えぇ、俺弟扱い？」

美麗は何故かほっとした表情で、坂田くんはぷくっとほっぺたを膨らませて不満顔。坂田くんが不機嫌なのはまだ分かるんだけど、美麗の安心したみたいな顔、どういうことなんだろ。理由が分からなくて、その後は美麗と坂田くんの異様な距離感が気にならないくらい、心にひっかかった。








「ごめんダーリン。辛木があんな調子で全然ダーリンとのショッピング楽しめんかった！」
「坂田くんのせいじゃないんやから良いよ。それやより、チョーカーありがとう！お金払ってもらっちゃって良かったのかな･･･」

今日唯一嬉しかったのは、この可愛いチョーカーを坂田くんにプレゼントしてもらったこと。これだけは美麗に勝てていたと思う。勝負の観点がおかしいかもしれないけど。

「良かった〜気に入ってくれたみたいで。なんかチョーカーって犬の首輪っぽいやん？ハートの色が赤やし、ダーリンは僕の物って証！ダーリンと僕の名字のイニシャル同じって運命やと思わん？」

坂田と佐藤、ほんとだ同じさ行！神様、これがいわゆる『運命』というものですか？でも坂田くんと美麗ってーー




坂田side

帰ってきてからも嬉しそうに俺が選んだチョーカーを付けてくれているダーリン。鈍感なダーリンは独占欲からチョーカーを選んだ俺の真意には気づいてないんやろな。笑顔溢れるダーリンを眺めていると、急に俺が1番聞かれたくなかったことを質問された。

「坂田くんと美麗ってすごく仲良さそうに見えたんやけど･･･」
「え、あー･･･腐れ縁で高校３年間クラス一緒やったからかな？」

さすがのダーリンも俺のぎこちないこの反応には疑いを持ってまいそう。でも真実を言いたくない。すごい男として恥ずかしい話やからーー

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