超東京の狼ガール。Ⅲ (ページ27)

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渋谷下層区域を脱した私達は、池袋の病院に集っていた。
ブルーシールドとDANG BEAT POSSEとかいう武器商人たちとの戦闘dで何人もけが人が出た。
少し重い空気の中、リコとマキナに声をかける

「二人とも大丈夫？」

「私達はへーき。あの人たちが守ってくれてたから」

用心棒たちを指さすリコにあいまいな笑みを返して、マキナに向き合う。

「マキナ、大丈夫？」

「…うん。まさかこんなことになるなんて思ってなくて…」

「うん…ごめんね。全部終わったらまた一緒にご飯でも食べに行こう」

曖昧に頷いたマキナの視線が、救護ポットで眠るシャーロックへ向く
ゼロが自身の人工肺をコピーしたらしく、その胸は規則正しく上下しているが、出血が酷くその瞳は閉じたままだった。

「マキナが言ってたバイト先の人って、あの人のことでしょ？」

「そう。マキナ、シャーロックは絶対に助かる。怪盗…MAD JESETERSが彼を死なせる訳ない」

「あぁ、そうだ。全身全霊をかけて守る。だから安心しろ」

狙撃時、一番動揺していたゼロがそう言ったことで、少し落ち着いたマキナが弱弱しく笑った

「おねーさんたち、怪盗さん、そろそろ話し合い始めるらしいから急いで！」

ハジメの呼びかけで、私達の顔がこわばった。
ここからどうすればいい？
イヌイを、ブルーシールドを倒すしかない？