ハッピーハロウィン ／伊沢 ページ10
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「Trick or Treat！」
「はいはい。お菓子ね」
「最後まで言わせて」
と、言いつつちゃっかりお菓子はもらうAちゃん。
今日は1日遅れのハロウィン。都合で昨日来れなかったAちゃんが、
どうしてもハロウィンパーティをしたいと駄々をこねたので、
ふくらさんが仕方ないなーとケーキを買った。
彼女の家庭、幼い頃ハロウィンは毎年ケーキを食べていたのを思い出す。
親御さんとかがケーキを食べたいとか言って食べていたらしい。
「あー、Aちゃんにグミ取られた」
「河村さんのグミ取った」
「頭にクッキー乗せてるこうちゃんに言いにいいなよ」
「こうちゃー」
「これ付けたらいいよ」
「猫耳はかわいいからこうちゃが付けといて！」
「……もう」
「押されちゃうね、こうちゃん」
「須貝さんだってそうでしょ」
「へへ、Aちゃんだからかな」
「山本さんは？」
「僕もちょうど開けてて」
「……これ、Aちゃんからの使者？」
「ないしょ！」
にやって笑うAちゃん。
実は2ヶ月前から「ハロウィンの次の日は開けとけよ」という
脅しの連絡を直接しているのだ。
怖すぎ。自分がお菓子食べたいからって。
ちなみに俺、伊沢も4ヶ月前から頼まれていた。
でも、予定開けてたって言ったらからかわれるだろう。やめとこ。
俺も意識してたの恥ずかしくなるし。
「Aちゃ〜ん」
「伊沢さん！ Trick or Treat！」
「ん〜……」
きちんと発音するAちゃんに、悩む俺。
手には柔らかいケーキのようなお菓子。
俺はそれをプチっと思いっきり開けて、そのまま食べた。
「……え」
「伊沢さん、Trick or Treatの意味わかりま……」
「あっ！ もう、ほんとずるいなあ」
川上とふくらさんの声が聞こえる。
全部わかったんだね、全部わかったんだね〜！
ふふふ！ 驚いた顔をしたAちゃんの顔が目の前に。
「食べちゃった？」
「うん、お菓子ないや」
「えーいたずらじゃん」
「そう！ ソウルを奪っちゃってよ」
指ハートを作って煽っちゃう。
ごめんねーなんて笑ってみせると、ぷくっとほおを膨らましたAちゃんが言った。
「一週間口聞かない」
「ええ！ そういうのじゃないじゃん！！」
笑い声が絶えないオフィス。
その中に存在する一輪の花は、お得意のはにかみ笑顔を浮かべてる。
今日も、平和だなあ。
真っ暗な闇に落とされた街を見て、そう思うのだ。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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