6日目 ページ20
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「コーヒーは苦いし、ゴーヤも苦い。
黒が悪いとは言わない、白が良いとも言わないけど。
でも、それって誰が決めたのかな」
河村さんはコーヒーカップを持って首を傾げた。
丸メガネのふちがキラリと光る。
同時に、私の心を逃さないように、掴んだみたいに。
「言わずもがな」
「ふうん」
河村さんの問いにひさびさに戸惑って、雑に答え、それ以上は追求しない河村さんの隣に座って、温かいココアを一口含んだ。ホッと一息。まさにその通り。でも、河村さんはそれを許してはくれなかった。
「ねえ、Aちゃん」
「……はい」
「いつまで知らないふりをしているかわからないけれど。
……このままじゃ、終われないんだからね」
現実に戻された気がする。
今日まで過ごした5日は、まるで虚無のようだったのを、見透かされている。
「みんな優しいからね。今まで全く触れてこなかったことです。
そもそも、ねえ、誰がこんなこと仕向けたんだっけ」
「伊沢さん？」
「原因は？」
「…………私」
「じゃあ、問題です。今日の僕の役割はなんでしょう？」
答えられなかった。正確には、答えは分かっていたが、口に出せなかった。
河村さんは、今日で現実に戻そうとしている。
この一週間が終われば、個人の仕事があることやQKメンバーのサポートに回ることも確かなことだった。
7日目でいやいやにならないように今日のうちから戻したのだ。
その点、河村さんは心遣いができる人だった。
同時に鬼畜な男だとも思った。
「よくそんな憎まれ役をかって出ましたね」
「なんのことだか」
「これまで甘やかしてもらってありがと〜ございます」
もう一口ココアを含むと、テーブルへ置く。
瞬間、河村さんは口を開く。
「2人っきりだったら、男女の個体差なんて補えるんですよ。
もし、僕がAちゃんに手を出したら、それまでなんです」
「でも、わかっててみんなはしてない」
「傷つけるのが怖いからね。みんな好きなんだよ、Aちゃんのこと。
だから、もう心配させないでくださいね〜はい」
「あいたっ！」
今日初めてにっこりと笑った河村さん。まるで悪魔の笑みで、背筋が凍る。
と、思ったらおでこに思っ切りデコピンされる。ヒリヒリと痛む！
涙目で訴えてもコーヒーカップを片付ける河村さんの背中姿しか見えなかった。
あー。現実みるのも疲れちゃうって！
みんなが優しすぎて心配しすぎるから倒れんなって話、ほんと器用じゃない人だなあ。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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