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「私に何か聞きたい事でもあるの？」
開口一番、Aはカードを切りながら詩に問う。目が見えない彼女との勝負は何か思うところがあるのだろうか。
「ここに来るまでの最低コインは10万コイン。換算すれば十分な金額ね」
「大金は勿論やけど、ここに来なきゃアンタと話できへんちゃうか？」
「わざわざお話をしにここまで来たの？」
話すだけならバーででも待ってれば良かったんんじゃないの？ とカードの束をデスクに置くA。杖を付いた詩はそのまま真っ直ぐAの前まで歩み寄る。
「アンタは情報をタダでくれるんか？」
「どうかしら？」
「せやったら教えて貰おうか。アンタなら知っとるやろ」
裏の医者とかな。糸目を更に釣り上げ、ニヒルな唇が弧を描く。小柄な体躯からは考えられない覇気にAは銀色の髪を肩より後ろに流した。彼女には詩の目的が分かっていたのだろうか。
「……成程ね。確かに人にものを頼む時は、それ相応の対価が必要よ。そして、私への対価は楽しい勝負を提供してくれる。……分かってるじゃない」
デスクにカードを並べ終わったAはグローブの留め具を締め直す。ゆっくり目と閉じ、再び赤い双眸を露わにした時には。
「改めて名乗らせて貰うわ。カジノビーナスの支配人、アーシャ・クィーンよ。今宵は夢の様な時間をお約束するわ」
銀色の髪が大きく靡く。静かに燃え上がる炎の様な瞳に、胸に当てられた長い指先。凜と伸ばされた背筋。彼女の立ち振る舞い全てが場を凌駕する。
詩には何処まで伝わっているのだろうか。否、肌で感じる空気感に気圧される訳にもいかないと杖を強く握り直した。
「期待しとるで、支配人はん」
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camellia(プロフ) - 葵さん» うぐふっ(謎の声)…………有難いお誘い誠に心苦しいけど今回は見送らせていただきます……バチクソに私事なんだけど50作目にこっち名義で新作出せるように諸々準備中なので、現時点で出来かねるのよ……一連が落ち着いたら参加も考えます(震) (2020年11月12日 22時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - camelliaさん» やった〜〜。頑張った甲斐がある(まだ始まったばかり)。一人完成したら公開って形で順番に書かせて頂く予定なので、遅くなるかもしれませんが……！ 何に渋ってるかわかんないけど決心付いたらお気軽にお声がけ下さいね笑 (2020年11月12日 22時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 好きです(唐突な告白) いや企画の時点でも相当好きでしたけど！！一気読みして心撃ち抜かれました本当に……。募集企画に興味湧いてきたかもしれない。ほんの手伝いの分際でなんですが彼女の子のお話も心待ちにしております(小声) (2020年11月11日 21時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2020年11月11日 17時
