タタは可愛いけどテテはうざい。4

・＿TH side＿ ページ36

今日はアルバムのための撮影。Aにとっては人生初の撮影だ。



『Aさん準備終わりました！』

『おー！お綺麗ですね！Vさん！Aさんが来られましたよ！』



メイクヌナにメイク直しをされていると、Aが来たという声が聞こえてきた。



「ヌナ〜早く〜」

『あーもう動かないで！あとリップだけなんだから』



もう！なんで俺より先にカメラマンが見るわけ！？



「ねーまだー？」

『じっとしなさい！あなたがしょっちゅう舐めるからでしょ！』



確かに唇舐めるのは癖だけどさっ！早くせいっ！！



A「準備終わったけど」

「え？」



隣からAの声が聞こえ、目線だけ横にやると…



「！！！」



思わず固まってしまった俺。

だだだって！！綺麗すぎない！？！？



A「私の声聞こえてる？」



聞こえてるけど、全然頭に入ってこない。やばすぎだって…



『はい、終わったわよ』



俺が固まってるうちにメイク直しは終わったみたい。そしてメイクヌナはAに挨拶をすると、スタッフの方へと歩いていった。



「こ、こんにちは…」

A「？なんで挨拶なんかしてんの」

「い、いや〜なんとなく？」



俺を変な目で見てくる姿すら可愛すぎる…！！ドレス超絶似合ってるじゃん…



『じゃあお二人揃ったところでそろそろ撮影始めまーす』

「じゃ、じゃあ行こうか」



俺たちを呼ぶ声に歩きだそうとするとAが腕を掴んできた。



「ええ！？」

A「ええ！？じゃないよ。私初めてでこれでも緊張してるんだからちゃんとリードしてよ」



いや俺だって緊張してるよ！！！そんな冷静にリードなんてできん！！←

そんなこんなで始まった撮影。ああ、なんでこんなに緊張するんだよぉぉぉぉぉ！！！

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