タタは可愛いけどテテはうざい。4

明日の話 ページ28

隣で手を合わせているテヒョン。目を開けたかと思うと、急に予想外のことを言い出した。



TH(Aさんは、ぼくの、大切なひとです。あいしています。ぜったいに幸せにします)



スラスラと日本語を話すもんだからびっくりするじゃない。てか恥ずかしいんだけど…意味わかってるよね？



(うん…そうなの。また日本に帰ってくるね)



そうして二人でリビングに戻ると、お父さんが二人で話したいと言うから、テヒョンをリビングに残し、隣の部屋に移動した。



父(優しそうな人だな)

(うん、ちょっと子供っぽいとこあるけど)

父(ははwそうか)

(私たちのこと、認めてくれる？)

父(そりゃあ…娘の幸せだから)



そう言ってふわっと笑ったお父さんに胸が締め付けられる。本当にありがとう。



(あのね、相手はさ、芸能人だからさ、忙しくていつも会えるわけじゃないの。でも、辛い時いつもそばにいてくれて、私を守ってくれたんだよ)

父(そうか)

(お母さんが亡くなった時も…あの時も一緒に泣いてくれたの…)

父(Aのこと、大切にしてくれてるんだな)

(うん…)



その時、目に涙が溜まっていくのがわかった。



(本当に、どんな私も受け入れてくれるの…)



いつでもテヒョンは笑顔で子供っぽいのに、私を怒ってくれる時は真剣にまっすぐ見つめてくる。

テヒョンみたいに「会いたい」とか「好き」とか滅多に言わないし、テヒョンの優しさに甘えてるところも正直あるんだ。子供っぽいのは私の方。



父(じゃあ、ずっと隣で支えてあげなさい。芸能人という、いつでも忙しくて大変な彼を。お前を幸せにしてくれる人を悲しませちゃいけない)

(ホント…そうだよね)



滲んだ涙を拭って、お父さんに小さく笑いかけた。




TH(おかえりなさい！)

父(二人とも泊まっていくだろ？)

「泊まっていく？だってよ」

TH「え…！いいんですか！？じゃあそうさせていただきます！！」

(そうするだって)



まあ、寝るところってここしかないよね。



TH「ふふwAとお泊まりだ〜♡前回も日本だったよね」



一人ずつお風呂に入り、布団に入るとニッコニコのテヒョン。



TH「緊張したけど楽しかったw日本のコンビニやっぱ最高！！」

「もうお腹いっぱいだわ」

TH「明日何する？」

「食べ歩き」

TH「食べてばっかりw」

「いいじゃん」



こんなふうに会話してる間も、布団の中で私はずっとテヒョンの温かくて大きな手を握っていた。

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