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とりあえずこの状況を打破すべく、辛うじて絞り出した声が思いのほか掠れていてびっくりした。
それがはっきりと広臣に聞こえていたのかはわからないが、彼がそこで初めて鋭い目を崩し、途端に泣きそうな顔になった。
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…そんな顔しないで。
「なんで、いるの。」
今度は強く、はっきりと言えた。
…なのに。
臣「お前はもう…、俺のこと好きじゃない？」
あたし問いに対する答えは、返ってこなかった。
代わりに、出来れば聞きたくなかった言葉が投げかけられて、胸のうちがグラリと揺れた。
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そんな質問、…答えられるはずがない。
「…好き、じゃない。」
耐えきれなくて、言い終わらないうちに彼から目を逸らしてしまった。
が、間髪入れずに広臣が言う。
臣「…俺の目ぇ、見て言って。」
「…っ…。」
一瞬怯んでしまったことは、…きっと広臣にはバレている。
はやく、…言え、自分。
難しいことを要されているわけではないのに、二つ返事でそれを出来ない自分が悔しい。
「…っ…。」
臣「…。」
広臣が依然あたしから目を離さないから、…ますますどうしていいかわからなくなる。
「…もう、好きじゃない。」
意を決して出した声は、震えていて。
これじゃあ、説得力なんてありゃしない。
負けを認めるも同然だ。
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尼崎の雑草になりたい(プロフ) - イッキ読みしました！笑中２ころから書かれてたなんて、すごいです！臣くんと隆二くんの特徴とか健ちゃんの感じも汲み取っててとても素晴らしい小説でした！ (2019年3月23日 1時) (
レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 昨日の夜から読み始め今読み終わりました…もう最高っ！何度泣いてしまったか…すごく苦しい場面もありましたがすごく素敵なお話ありがとうございました！！ (2017年9月2日 17時) (レス) id: 73f9f33188 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - miiさん» ありがとうございました！！一応書き手としている身としては、この上なく嬉しいお言葉…！！(T ^ T)またお会いできる機会がありましたら、よろしくお願いします！ (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - さくらさん» 返信がすごく遅くなってしまいました……ありがとうございました！！それどけの感動を与えられたのなら、もう満足です。有難い限りです。ご愛読本当にありがとうございました！！ (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
mii - 凄くやばかったです！もう読んでて満足とゆーか、楽しかったです！ (2016年10月19日 19時) (レス) id: 38aaae60ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくしょー青春。
| 作成日時：2015年12月29日 0時
