契約済み。

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臣「…くっ…」


「も…だめ…あぁっ…///」


その日もまた、あたしたちはホテルの一室で体を重ねていた。



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「あ、そうだ…」


臣「ん？どした？」



「新曲の歌詞…見て欲しくて…」



行為後、まだ熱のこもった部屋の中。



シーツを脇下から巻きつけたまま、鞄の中から新曲の歌詞の綴られたプリントを取り出した。



そして、あぐらをかく彼の隣に腰を下ろして、それを差し出す。



臣「…。」



渡されたプリントに無言で目を通す彼に、ふと目がいく。



…綺麗な、顔だなぁ。



切れ長の目とか。


高い鼻とか。


形のいい唇とか。


いつ近づいても、行為の最中でも、体からはいい匂いしてるし。


オシャレだし。


その上、歌ってても喋ってても甘さを帯びた、低い声とか。



そりゃ世間の女の子が、黙ってないわ。




彼が日本中を魅了している理由は、あたしだって、初めて出会ったあの日からしつこいほどに感じている。




そんな彼が、あたしと肌を重ねている。





彼に恋する日本中の女の子を差し置いて、図々しくもあたしが隣で彼に触れている。






厚い胸板を、がたいのいい腕を、熱い息遣いを、







_________あたしだけが感じているんだ。






広臣は、どんな想いであたしに触れているんだろう？



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